「ウクライナにはＮＡＴＯの将来加盟についての明確なシグナルが必要」＝ゼレンシキー宇大統領

ゼレンシキー大統領が同日夜の動画メッセージの際に発言した。

ゼレンシキー氏は、「ビルニュス前日のウクライナだ。ＮＡＴＯ首脳会議は、私たちの国家、ＮＡＴＯ全体、グローバルな安全保障が必要とするようなものになるかもしれない。極めて活発に働いている。最近は、いまだかつてないほどに活発に活動している。この仕事は、現在はほぼ１００％舞台裏のものであるが、その意味は、どの表の仕事にも劣らず重要である。皆が全て理解している。一人一人の首脳、一つ一つの国がだ。たとえ別々の立場が述べられていようが、ウクライナがＮＡＴＯに入るに値するのは明白だ。今のことではない。今は戦争だ。しかし、私たちには明確なシグナルが要る。そして、シグナルは今こそ必要なのだ」と発言した。

同氏はまた、ウクライナのＮＡＴＯ加盟への支持を表明した全ての首脳に対して謝意を伝え、「ＮＡＴＯの大半が私たちを明確に支持している」と発言した。

そして同氏は、「ウクライナの英雄の勇敢さが、あらゆる価値から歴史の埃を拭い去った。ＮＡＴＯはその価値を守るために作られたのだ。ウクライナの東の国境、私たちの国の国境、私たちの戦士の陣地が、ロシアの独裁政権がもう二度と越えることのできない境界線である。ロシアの独裁政権は、様々な形をとりながら、しかし常に、常に欧州の人々を服従しようとしてきたのだ」と発言した。

さらに同氏は、ＮＡＴＯの東翼における安全保障の現実は、現在ウクライナにかかっていると強調した。そして同氏は、「私たちがＮＡＴＯ加盟申請を出した時、私たちは、ウクライナはもう実質的にＮＡＴＯの中だと率直に述べた。私たちの武器は、ＮＡＴＯの武器だ。私たちの価値は、ＮＡＴＯが信じているものだ。私たちの保護は、欧州を団結させ、自由かつ平和にしている、欧州の要素である。ビルニュスはそのことを確認せねばならない」と発言した。

その上で同氏は、ウクライナがＮＡＴＯに加盟することはもはやはっきりしており、政権は、加盟達成のアルゴリズムが最大限はっきりし、迅速なものとなるように作業をしていると発言した。

なお、７月１１、１２日、リトアニア首都ビルニュスにて、ＮＡＴＯ首脳会議が開催される。ウクライナは、同会議にて、明確な安全の保証と明白なＮＡＴＯ加盟展望を得たいと考えている。また、ゼレンシキー氏は、同会談に出席することを認めている。

写真：大統領府