NATOはウクライナとのパートナーシップのレベルを上げるが、現時点では加盟への招待は出さない=ドイツ関係者

NATOはウクライナとのパートナーシップのレベルを上げるが、現時点では加盟への招待は出さない=ドイツ関係者

ウクルインフォルム
ドイツ政府関係者によれば、11、12日のビルニュスにおける北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の際に、ウクライナに対してNATOへの加盟招待が出されることは期待すべきでないものの、ウクライナNATO間パートナーシップの水準は著しく引き上げられることになるという。

ドイツ政府関係者の発言をもとにウクルインフォルムの特派員が伝える。

首脳会議の準備プロセスに近いこの人物は、「首脳会議で(編集注:ウクライナへのNATO加盟への)招待がないのは、明らかだ。また、関係の著しい改善、集中が生じることも明白である」と発言した。

同氏は、ウクライナのNATO加盟問題は終戦後になってはじめて議題に上げられ得るとし、この戦争ではロシアは目的を達成してはならず、勝利してはいけない、と発言した。その際同氏は、NATO同盟国は、首脳会議の結論文書にウクライナのNATO加盟展望に関する表現について協議を続けていることを認めた。また、ウクライナのための安全保証の条件もまだ定まっていないという。

ドイツ首脳陣の間では、NATO加盟国間でコンセンサスのあることに集中すべきだと考えられており、ウクライナ加盟に関する点にはコンセンサスがないが、ウクライナとの「パートナーシップの構築」に関してはコンセンサスがあるという。

そのため、同氏は、ドイツ政府は「パートナーシップの著しい深化」を期待していると述べ、NATOウクライナ委員会が「理事会」レベルに格上げされ、その会合は年に4回開催されるようになると説明した。同氏は、それを「質的な前進だ」と形容し、NATOは「接近に関するステップに集中している」と指摘した。

同氏はまた、現時点では具体的な戦況において支援をすることに集中すべきだとし、「目的は、ウクライナの防衛能力の引き上げ、ウクライナがあり得る将来の侵略から自衛する能力の供与だ。何より軍事支援であり、それから経済、財政、外交の支援もだ」と発言した。さらに同氏は、ドイツがビルニュスにて新たな装備品供与を発表する可能性をほのめかしつつ、他方で、長射程ミサイル「タウルス」が支援に加えられることには疑問を呈した。

同氏は、概してビルニュス首脳会議はウクライナとの間の長期的な連帯を示し、同時にロシアに対して、ウクライナ支援が必要な限り続いていくというシグナルを送ることになるとまとめた。

首脳会議中のロシア側からの挑発の可能性については、同氏は、「NATOはあらゆることに対する準備ができている。挑発は悪い考えだ」と発言した。

また、7月11、12日、リトアニア首都ビルニュスにて、NATO首脳会議が開催される。ウクライナは、同会議にて、明確な安全の保証と明白なNATO加盟展望を得たいと考えている。


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