【公式】トヨタ、ロシアでの生産事業を終了
ウクルインフォルム
トヨタ自動車は23日、ロシアの生産拠点であるサンクトペテルブルク工場での生産事業を終了すると発表した。
トヨタ自動車が公式ウェブサイトでのニュースリリースで伝えた。
発表には、同社の生産拠点であるサンクトぺテルブルク工場は今年3月4日、部品調達ができなくなり、操業を停止し、その後も稼働再開に向けた準備を継続してきたと書かれている。
他方、「半年が経過しても生産再開の可能性は見い出せず、このままではトヨタが目指す製品づくりができないこと、また、現在の状況が続けば共に良いクルマづくりを目指してきたロシアの従業員に対して十分な支援ができなくなることから、ロシアでの生産活動を終了すること以外に選択肢がないと判断」したという。
その上で、同工場は生産終了に向けた手続きを開始すると書かれている。モスクワの拠点は規模縮小の上で再編成し、顧客へのサービス確保の体制を維持すると伝えられている。
これに先立ち、23日、ロシアのコメルサント紙は、トヨタ自動車がサンクトペテルブルクの自社工場の操業を完全に停止すると報じていた。
また同日、ウクライナのゼレンシキー大統領は23日、現在ロシアでビジネスを続けている企業はどのようなものであれ、侵略国を支援していることを意味すると発言していた。
なお、ロシアでの自動車生産工場を所有している日本企業は、2月24日のロシアによる対ウクライナ全面的侵攻以降、軒並み工場の稼働を停止している。日産は9月にサンクトペテルブルクにある工場の稼働停止を12月末まで延長すると発表。マツダは5月にウラジオストクの露ソラーズとの合弁工場の生産停止を発表。三菱も4月にロシア工場の稼働停止を発表。いすゞもウリヤノフスク工場の稼働を3月から停止している。