希望、不安、恐怖…ウクライナ人が戦時下で抱いている感情調査

希望、不安、恐怖…ウクライナ人が戦時下で抱いている感情調査

世論調査
ウクルインフォルム
最新の世論調査により、ウクライナの人々は現在の戦争において、自らの将来やウクライナの未来について、希望、不安、恐怖という感情を最もよく抱いていることがわかった。

7日にオンライン記者会見で発表された民主イニシアティブ基金が2022年5月7日〜15日に実施した世論調査の結果につき、キーウ・モヒーラ・アカデミー大学のヒルニク教授(心理学・教育学)がコメントした。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ヒルニク教授は、「国家の未来に関する『希望』(との回答)は、戦争前(編集注:全面的侵攻開始前)は43%だったが、今回これが61.1%まで伸びた。これは非常に高い割合であり、平時にはこのような結果は一度もなかった」と発言した。

さらに同氏は、「希望」との回答が伸びた重要要因の一つは、西側の将来の経済支援、ウクライナに対するマーシャルプランへの期待かもしれないと発言した。

同時に同氏は、回答者の「自分の将来」に関して質問した場合には、「国家の未来」について尋ねた時よりも、「希望」の回答が若干下がり、「不安」の回答が高くなっていると指摘した。

回答結果のグラフを見ると、「国の未来」について考えた時の感情では、希望(61.1%)、不安(46.5%)、恐怖(20.6%)、楽観(18.5%)、確信(16.0%)との回答だが、「自分の将来」についての設問では、希望(50.9%)、不安(50.1%)、茫然自失(21.7%)、恐怖(21.0%)、楽観(20.1%)と否定的な感情が若干高い結果となっている。

同時に同氏は、「4.6%の回答者のみが、心理的サポートケアの不足を感じていると回答した。否定的な感情はあるが、大半は自らの心理的状況につき、基本的には、専門的修正の必要のない『平常』と評価している」と指摘した。

今回の世論調査は、民主イニシアティブ基金が政治社会学センターと共同で、ジョン・フェル・オクスフォード大学プレス・リサーチ・ファンドの支援を受け、2022年5月7日から22日にかけて対面式で実施したもの。実西部(ヴォリーニ州、ザカルパッチャ州、イヴァノ=フランキウシク州、リヴィウ州、リウネ州、テルノーピリ州、チェルニウツィー州)、中部(ヴィンニツャ州、キロヴォフラード州、フメリニツィキー州、チェルカーシ州)の成人1000人を対象に行われたとし、理論的誤差は、最大±3.1%だと説明された。


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