2020年の露侵略による民間人死者数23名=オンブズマン
ウクルインフォルム
リュドミラ・デニーソヴァ最高会議(国会)人権問題全権は、2020年、ロシア連邦の武力侵略によってドネツィク・ルハンシク両州にて民間人が23名死亡したと報告した。
6日、デニーソヴァ全権が年次報告の際に発表した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
デニーソヴァ氏は、「ロシア連邦の武力侵略の結果、地域住民の居住と安全の権利が侵害されている。2020年、これら攻撃による民間人犠牲者数は128名、その内23名が死亡している」と発言した。
同氏はまた、新型コロナウイルス感染症拡大を受けて、2020年3月から12月にかけて、政府管理地域と被占領地を移動するための通過検問地点の利用者数は27分の1に減少したと伝えた。
加えて同氏は、国内避難民と被占領地に残って暮らす民間人の年金支払いの権利侵害も生じていると述べた。また、被占領地に暮らすウクライナ国民の出生・死亡の事実確認の権利が侵害されていると報告した。
また同氏は、「複雑な手続きが、ウクライナ国民にロシア連邦国籍を受け取ったり、占領政権の文書登録をしたりといった行動に駆り立たせている」と説明した。