イランでのウクライナ機撃墜から1年 キーウで犠牲者追悼
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ウクルインフォルム
1月8日、キーウ(キエフ)にて、1年前にイラン首都テヘラン近くで撃墜されたウクライナ航空旅客機の犠牲者追悼碑の除幕が行われた。
キーウ市内のドニプロ川堤防にあるヴェルボヴィー・ハイ公園にて追悼碑広場が開かれた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
広場に設置された灰色の石でできた追悼碑には、撃墜された旅客機を表す「PS752」と撃墜の日「2020年1月8日」が刻まれている。
写真:イェウヘン・コテンコ/ウクルインフォルム
追悼に訪れた市民が献花をする姿が見られた。また、広場には、モニターが設置され、事件で亡くなった人々の写真が映し出されていた。
ウクライナ航空総裁のイェウヘン・ディフネ氏は、2020年は同社にとって非常に困難な年だったと述べた。同氏は、「私たちは、事件後の数週間、人々の精神的状態によって業務が困難になることを恐れていた。そのため、ボリスピリ空港の記者会見時には、乗員たちにはカウンセラーがついていた。しかし、この悲劇が乗員が仕事をきっちり実行し、全ての機能を確保する能力に影響することがないことを、私たちはすぐに実感した」と発言した。
同氏はまた、現在、イランがウクライナに提出した、事件の技術報告書案の評価がなされることが重要だと発言した。
PS752便撃墜事件とは、2020年1月8日、イラン首都テヘランのイマーム・ホメイニ空港を離陸した後、キーウ(キエフ)に隣接するボリスピリ空港へ向かっていたウクライナ国際航空のボーイング737が撃墜された事件のこと。同機には、乗客・乗員計176名が搭乗。ウクライナ国民11名を含む、その全員が死亡している。
イランは、1月11日にウクライナ航空機を誤射で撃墜したことを認める発表を行なっている。