EU偽情報対策チーム、2020年の主な偽情報を発表

EU偽情報対策チーム、2020年の主な偽情報を発表

ウクルインフォルム
欧州連合(EU)の偽情報対策機関「EUvs偽情報」は、2020年にロシア政権寄り偽情報メディアが拡散した「最も恥ずかしい」偽情報をまとめたダイジェスト記事を公開した。

4日、EUvs偽情報のウェブサイト上に記事が公開された

記事には、「偽情報は、あらゆる民主的システムにとって、毒のように作用する。なぜなら、嘘は民主的対話の中に注入され、人々を恐れさせ、混乱させ、不満を生み出すからだ。私たちは、これまで通り、クレムリン寄り偽情報源による最も恥ずかしい誤りを集め、一年の総括を行なった」と書かれている。

第1位に輝いたのは、ロシア連邦保安庁(FSB)による同国野党政治家アレクセイ・ナワリヌイ氏の毒殺の試みと、その犯罪が明るみになっていった出来事。そのエピソードには、毒殺を試みた人物本人がナワリヌイ氏との電話の中で、毒殺の試みについて自ら暴露してしまう話題となったやりとりも含まれる。これはFSBの評判とクレムリンの権威に深刻なダメージを与える出来事であった。

第2位には、ロシアのプロパガンダメディアによる、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチンに対する様々な偽情報攻撃が入った。EUvs偽情報の情報データベースには、1年間でワクチンそのものやワクチン接種に関する偽情報が700件以上掲載されている。しかし、ロシア発の安全性確認の終わっていないワクチンの接種が必要だということを視聴者に伝えなければならなくなると、露プロパガンダメディアは陰謀論の拡散をストップしたという。さらには、英国・スウェーデン系企業アストラゼネカ社がロシアをワクチン開発への協力に招待したら、「人間が猿に変化する西側ワクチン」の話も止めてしまった。

第3位は、ロシアの映画監督ニキータ・ミハルコフ氏がランクインした。彼は、自身の番組にて、コンピューターにより改ざんしたしたベラルーシの抗議者たちの写真を見せながら、抗議者側による印象操作の証拠として紹介したが、その後ロシアの記者たちにより、その写真はミハルコフ氏自身が作ったものだということが暴かれてしまった。

恥ずかしい偽情報の第4位には、ベラルーシの独裁者アレクサンドル・ルカシェンコ氏が入った。彼は、ベラルーシ国民や国際社会に対して、同国の大規模抗議は西側の陰謀であり、外から操られているものだと説得しようとして、「西側の特殊機関代表者」のものだと主張する捏造された会話記録を紹介したが、結果は、ルカシェンコが笑い者になっただけであった。

第5位は、プロパガンディストのウラジーミル・ソロヴョフがランク入りした。彼は、ナゴルノカラバフの戦闘だとして、コンピューターゲームの低質の画像を紹介した。なお、過去には、ロシア国防省が同様に、シリアの戦闘だとしてコンピューターゲームの画像を紹介したことがある。

第6位は、アルメニアの親クレムリン報道機関で、ナゴルノカラバフ戦争の情報を操作するために、ロシアの偽情報や陰謀論の手段を利用しつつ、レディー・ガガのプロモ動画の中に、他国の戦争挑発の「証拠」を見つけたと報じていた。類似のアプローチは、ロシアの報道機関がよく使うものであり、コムソモリスカヤ・プラウダ紙などは、エコノミスト誌の表紙などから「神秘的な」兆候を見つけ出す努力をしている。

恥ずかしいランキング第7位は、多くのショーや公の場での発言での滑稽なフェイクを発信してきたロシア国家院の議員たちが受賞した。たとえば、「デンマークでは動物愛好者用の売春宿が開かれた」とか「米国は、ロシアを気候兵器で攻撃している」といった内容が確認されている。

8位は、サンクトペテルブルクの市議会代表者たちだ。「衛生違反」を口実に、彼らは、「Zoomカフェ」という名前のお店を閉鎖しようとしたが、彼らが実際に試みたのは、アプリケーションZoomを使ったオンラインのLGBTフェスティバルであったのだ。名前が同じであること以外に、そのカフェは、イベントと一切の関係がなかった。

EUvs偽情報は、2020年を通じて、類似のこっけいな偽情報を新規に1万件データベースに登録したと伝えた。同時に、EUvs偽情報チームは、このような原始的な偽情報であっても、人々を死に至らしめる可能性があり、危険であると指摘している。

同記事の総括部分には、「私たちは、ルカシェンコの明白な嘘を笑うことができるが、それは、彼が、平和的抗議に暴力を行使する血塗られた独裁者であることを忘れている時だけだ。私たちは、ロシア発の『西側の人形つかい』という主張を冷笑することができるが、笑えるのは、その裏に、反ユダヤ主義や同性愛嫌悪が潜んでいることを忘れている間だけだ。私たちは、アレクセイ・ナワリヌイ氏の下着に毒をもったFSBに関する冗談を笑うことができるが、それも冷笑的でよく練られた殺人計画であることを思い出したら笑えなくなる。(中略)これらすべての事例の最も恥ずべき部分は、発信者が一切懺悔をしていないことである。彼らの嘘、情報操作は、民主主義に対する激しい攻撃の一部なのだ」と書かれている。


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