12月19日は聖ミコライの日
聖ミコライ(ニコラオス)は、キリスト教の聖人の一人。ウクルインフォルムが伝える。
ウクライナでは、聖ミコライの日は子供たちが毎年待ちわびる日である。18日から19日にかけての夜間、聖ミコライが空から降りてきて、一年を良い子にしていた子供たちの枕の下にプレゼントを置いていくと言い伝えられている。悪い子のところには、枝ムチが届けられるというが、実際に枝ムチを受け取った子供はまずいない。
19日、ウクライナ正教会のエピファニー首座主教は、フェイスブック・アカウントにて、聖ミコライの日の祝福のメッセージを発表した。
エピファニー氏は、「キリスト教世界全体がこの聖なる神の奇跡の人ミコライを特別に讃えている。聖ミコライは、地理的にも時間的にも私たちのところから離れているが(約17世紀前のことだ)、私たちにとって、彼はおそらく最も愛されている聖人である。私たちは、昔から彼を讃えてきた」と書き込んだ。
また同氏は、10世紀、キーウ・ルーシ(キエフ大公国)のオリハ大公妃は、聖ミコライを記念して、キーウ市内に当時最初の教会を建設したこと、11世紀ヤロスラウ賢公の息子ウセヴォロド公の治世時には、人々がルーシにまでお祝いにやってきたこと、ウクライナで保存される最も古い聖ミコライのイコンは、14世紀の物であることなどを伝えた。
19日、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、フェイスブック・アカウントにて、聖ミコライの日を祝うメッセージを掲載した。
ゼレンシキー大統領は、「聖ミコライの日の到来をお祝いする! 皆の枕元、長靴の中に彼があなたの望む物を入れてくれますように。そしてウクライナには、私の思うところの今最も重要な物、強力な免疫と36.6度の体温を贈りますように! ウイルスから自分の身を守り、嘘から頭を守ってください! 身近な人たちも守ってあげてください! 私たちのウクライナを守ろう!」と呼びかけた。
また、大統領は、前日夜、大統領府前にて、聖ミコライ広場がオープンしたと伝え、全て無料であるが、国費で作った者ではない、スポンサーの資金で設置したものだと伝えた。
聖ミコライ広場の写真:大統領府