メドヴェチューク野党国会議員の配偶者企業、米国やクリミアへ自社製品供給=調査報道
ウクルインフォルム
野党生活党のヴィクトル・メドヴェチューク最高会議議員の配偶者オクサーナ・マルチェンコ氏が運営するノヴォシャフティンシキー石油製品工場は、米国や被占領下クリミアに自社製品を供給している。なお、メドヴェチューク議員は、米国の制裁対象となっている。
4日、公共テレビ局とラジオ・スヴォボーダ通信の共同調査報道番組「スキーム」が報じた。
番組によれば、ロシアの「ユルク=アリヤンス」「ストロイプロムインヴェスト」「ユグディゼリ」3社はm、マルチェンコ氏のノヴォシャフティンシキー工場の製品を、被占領下クリミアを含む各地で扱っていると認めた。クリミアへは車両にてガソリンを輸送しているとのこと。
なお、メドヴェチューク議員の電子資産申告には、配偶者のマルチェンコ氏が露ロストフ州に位置する企業の過半数の株式を保有していることが記されている。スキームの記者は、メドヴェチューク議員に問い合わせたが、同議員から配偶者のビジネスについての回答は得られなかったという。
更に、スキームは、同社が米国へタンカーにて石油製品を運んでいることもわかったと報じている。メドヴェチューク議員は、2014年以降米国の制裁対象となっている。報道によれば、制裁回避のために、ロシア国家院の議員関係者所有のスイスの企業を仲介者にして、契約が締結されているという。
メドヴェチューク議員は、スキームに対し「ビジネスについては、私は誰にも何のコメントもしない」とコメントを拒否している。また、「ノヴォシャフティンシキー石油製品工場」も記者の問い合わせに返答していない。
なお、ヴィクトル・メドヴェチューク議員の実娘の宗教上の代父は、プーチン露大統領である。