「知られざるクリミアへの旅」展、キーウ市内で開始
主催は、ウクライナ国家記憶研究所。同展示は、同研究所によるクリミア・タタール文化・歴史をテーマにした初めてのものとなる。
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
アントン・ドロボヴィチ記憶研究所所長は、「キーウ市コントラクトヴァ広場に『知られざるクリミアへの旅』展のスタンドを設置した。私たちは、クリミア・タタール文化をテーマにした、この私たちの最初のプロジェクトをできるだけ多くの人に見てもらえたらと思っている。そのために、私たちは、この展示をキーウ市の文化的中心地であり、いつも多くの人が集まるこのにぎやかな通りに開いたのだ。近くには、キーウ・モヒラ・アカデミー大学や劇場もある」と発言した。
写真:ヘンナジー・ミンチェンコ/ウクルインフォルム所長はまた、今回の展示内容は、クリミア・タタール市民団体や研究者らと協力して準備したとし、「私たちは、展覧会の準備の際、クリミア・タタール文化の歴史ある根幹の深みに潜った。様々な歴史文書、アーカイブを利用した」と説明した。
クリミア・タタール民族代表機関「メジュリス」のレファト・チュバロフ代表は、今回の展示がキーウ市の中心地で開催でることは、ウクライナ国民がクリミアに関心を抱いていること、人々がクリミアへのウクライナ主権の回復を確信していることを示すものだと発言した。
チュバロフ代表は、今回の展示のような、記憶研究所や市民団体、ウクライナの歴史家たちが現在携わっている活動が非常に重要であることを強調するとともに、今回の展示はクリミア・タタール人の歴史的記憶を書き換えようとする試みへの対抗例なのだと指摘した。代表は、このような展示は「ロシアの歴史記述により何世紀にもわたり私たちの頭に植えつけられてきたステレオタイプを取り除く」ことを助けるものだと説明した。
今回の展示は、数週間にわたりコントラクトヴァ広場にて開催されるとのこと。