武漢からの退避者受け入れに住民抗議、治安機関と衝突、投石も 24名拘束 収容は完了
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ウクルインフォルム
20日、中国武漢から退避したウクライナ国民と外国籍者を乗せた国境警備庁のバスがポルタヴァ州ノヴィー・サンジャリに到着した。
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
退避者は、同自治体の医療施設にて14日間観察のために隔離される。地元住民が同町へのバスの進入に反対して、タイヤを持ってきて火をつけようとしたり、車道の封鎖、通行妨害を試みたりしたが、いずれも治安機関が排除した。
排除の際に、治安機関と住民の間で衝突が発生。投石も見られた。
住民たちは、「恥を知れ」などと治安機関に対して叫んでいた。
これに先立ち、2月20日午前11時50分、ハルキウ国際空港に中国の武漢から退避したウクライナ国民と外国籍者を乗せた特別機が到着、そこから退避者は医療施設のあるポルタヴァ州ノヴィー・サンジャリへ5台のバスで向かっていた。
ポルタヴァ州の地元住民は、退避者の医療施設への収容に反対して、道路を封鎖。なお、リヴィウ州とテルノーピリ州でも、同州への収容の可能性を聞いた人々が同様の車道の封鎖を行なっていた。
同日夜、ノヴィー・サンジャリを訪れたオレクシー・ホンチャルーク首相は、閣僚複数名とともに記者会見を行い、収容された人々の収容のための手続きが全て終了したとし、到着した人々が皆健康であることが確認されたと発表した。
また、ホンチャルーク首相は、テレグラム・アカウントにて、退避ミッションに関わった特別機の乗員に対して感謝を表明。クリクリー・インフラ相もフェイスブックにて、退避ミッションのための航空機を提供する決定をしたSkyUp社に対する謝意を伝えた。