クリミアの政治囚セメナ記者、政府管理地域へ到着
ウクルインフォルム
クリミアの政治囚であるミコラ・セメナ記者が、「裁判所」から無罪を認められて以降はじめて、ウクライナ政府の管理する大陸側へ到着した。
18日、オンブズマンのリュドミラ・デニーソヴァ氏がフェイスブック・アカウントにて伝えた。
デニーソヴァ氏は、「ミコラ・セメナ氏はクリミアの記者で、2017年9月22日に違法に占領政権に有罪判決を出されていたが、今、ようやくウクライナ政府のコントロールする領域に到着している。彼は安全なところにいて、キーウ(キエフ)に向かっている」と書き込んだ。
なお、ミコラ・セメナ記者は、被占領下クリミアにて記者活動を続け、ラジオ・スヴォボーダ通信内プロジェクト「真実のクリミア」にて記事を発表していた人物。2017年9月22日、シンフェローポリのザリズニチニー地区「裁判所」がセメナ氏に対して、2年半の執行猶予期間と3年間の公的活動の禁止判決を言い渡した。この判決に対して、セメナ氏は、思想の自由の権利を実現していただけだと主張。ウクライナ外務省、米国務省、EU、複数国際団体は、セメナ氏に対する判決を非難していた。
2020年1月28日、同「裁判所」は、セメナ氏の無罪を認め、執行猶予を解除する決定文書を発行していた。