元キーウ聖庁総主教の支持者、裁判所を襲撃 5名連行

元キーウ聖庁総主教の支持者、裁判所を襲撃 5名連行

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11日、キーウ(キエフ)市内の控訴裁判所の建物に対して、ウクライナ正教会「キーウ聖庁」の支持者が、法廷へと力づくで進入しようとし、警察と衝突した。

国家警察広報室が伝えた

発表によれば、「現時点の情報によれば、複数名からなるグループが裁判所の建物の扉を破壊し、法廷へと入ろうとした。その結果、裁判所代表者との衝突が発生した。衝突を制止するため、警察職員が催涙ガスを使用した」と書かれている。

警察は、11月11日、モスコウシカ通りの裁判所で開催された裁判の最中、宗教団体代表者と裁判所職員との間で衝突が発生し、警察の捜査緊急班が現場に到着したと伝えた。

警察は、5名を警察署に連行して事情聴取を行っていると発表している。

これに先立ち、ウクライナ正教会「キーウ聖庁」は、「キーウ聖庁解体の試み」の判決に反対して、「平和的抗議活動」の実施を発表していた。

また、同日、キーウ市第6控訴裁判所は、同氏区行政裁判所の一審判決を覆し、統一ウクライナ正教会に合流したことになっている、ウクライナ正教会「キーウ聖庁」の解体を可能とする判決を下している。

なお、現在のウクライナ正教会は、2018年12月15日、キーウにおける統一会議にて創設されている。同会議には、当時のウクライナ正教会キーウ聖庁、自治独立派、またモスクワ聖庁から主教2名が参加していた。

新たに創設されたウクライナ正教会の首座主教に選ばれたのは、当時のキーウ聖庁の主教であるエピファニー氏であった。この選出を受けて、2019年1月6日、ヴァルソロメオス1世コンスタンティノープル全地総主教がイスタンブルにて、エピファニー・ウクライナ正教会首座主教へと、同正教会の独立に関する文書「トモス」を授与した。この創設・独立により、ウクライナ正教会キーウ聖庁と自治独立派は、自己解体している。

これに対し、本年6月、フィラレート・ウクライナ正教会名誉総主教は、独自の「会議」を開催し、同「会議」がウクライナ正教会キーウ聖庁の解体決定を無効化するとし、同聖庁の活動再開を発表。他方で、統一したウクライナ正教会側は、同宣言は法的効力を持たない無意味なものであると発表していた。


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