国連、露に対しクリミアの大聖堂からウクライナ正教会信者を排除しないよう要求

国連、露に対しクリミアの大聖堂からウクライナ正教会信者を排除しないよう要求

ウクルインフォルム
国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、ロシアに対し、被占領下クリミアのウクライナ正教会の宗教コミュニティへの迫害を停止するよう改めて要求した。

クリミア人権保護グループがフェイスブック・アカウントにてOHCHRの発表を伝えた

クリミア人権保護グループの投稿には、OHCHRの発表を添付しつつ、「OHCHRは、ロシア連邦に対して、シンフェローポリの聖ヴォロディーミル・聖オリハ大聖堂からウクライナ正教会宗教コミュニティを追放することを控えるよう改めて要求している」と書かれている。

これに際し、同グループの専門家たちは、同投稿にて、ワルシャワの欧州安全保障協力機構(OSCE)の会合でロシア代表はクリミアには何の問題もないと述べていたが、実際には、シンフェローポリにて、ウクライナ正教会の最後の協会が接収されようとしていると指摘した。発表によれば、占領政権側は9月23日までに大聖堂を解放するように求めており、それ以降は強制力を行使する可能性があると指摘されている。

なお、クリミアのシンフェローポリ市に位置するウクライナ正教会の聖ヴォロディーミル・聖オリハ大聖堂は、裁判所によるロシアの「クリミア資産・土地関係省」に譲渡する判決が出た後、略奪被害を受けたことが伝えられている。

この大聖堂では、クリミアのウクライナ正教会信者のために聖体礼儀が執り行われている。

ロシアのクリミア資産・土地関係省は、2019年2月、クリミア教区との間の契約が既に切れているとし、この大聖堂の建物を明け渡すように要求し始めた。

6月28日、ロシアがコントロールするクリミアの「仲裁裁判所」は、大聖堂の建物を同省に使用可能にするよう義務付ける判決を下していた。その際、クリメント大主教は、同判決を控訴すると述べていた。

6月中旬から、大聖堂内でウクライナ正教会クリミア教区側の同意なく、クリミア資産・土地関係省主導の工事が開始されていた。

9月16日には、クリミアで活動するクリメント・ウクライナ正教会大主教がゼレンシキー大統領に対し、同大聖堂の保護を要請している


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