ロシア大使館前にて、「イロヴァイシクの悲劇」で亡くなった軍人の親族が集会
ウクルインフォルム
28日、在キーウ(キエフ)・ロシア連邦大使館前にて、ウクライナ防衛者追悼日(8月29日)の前日、「イロヴァイシクの悲劇」でなくなったウクライナ軍人の親族たちが集会を開いた。
ウクルインフォルムの記者が伝えた。
集会参加者は、亡くなった自らの親族たちの肖像写真やその子どもたちをつれて参加していた。
また、「ロシアは、私たちの子どもを殺した殺人者だ」などと書かれた紙やプラカードが広げられた。
この集会の運営者は、「反テロ作戦参加者妻・配偶者連合」とのこと。
なお、8月29日は、2014年同日、ドネツィク州イロヴァイシクにて、ウクライナの諸部隊が包囲からの脱出を始めた日である。ウクライナに侵攻していたロシア連邦正規軍は、その時点までに、イロヴァイシクにてウクライナの諸部隊を包囲しており、その際ウクライナ側は、ロシア側と脱出ルート(緑の回廊)について合意。しかし、ロシア正規軍は、ウクライナ部隊が回廊を通じて包囲を脱出している最中に、合意を破って攻撃を開始した。これにより、公式データでは、366名のウクライナ軍人・治安機関職員が死亡、429名が負傷し、更に128名が人質となり、158名が行方不明となっている。
なお、本年8月24日、ヴォロディーミル・ゼレンシキー大統領は、8月29日をウクライナの独立、主権、領土一体性のために亡くなった「ウクライナ防衛者追悼日」と定める大統領令に署名したことを発表している。