クリミアのウクライナ正教会に略奪被害=クリメント大主教

クリミアのウクライナ正教会に略奪被害=クリメント大主教

ウクルインフォルム
被占領地クリミアのシンフェローポリ市にあるウクライナ正教会の聖ヴォロディーミル・聖オリハ大聖堂が略奪被害を受けた。

24日、クリミアのウクライナ正教会(統一)のクリメント大主教(シンフェローポリ・クリミア大主教)が「真実のクリミア」サイトに伝えた

クリメント大主教は、略奪が起きたのは、「裁判所」が同大聖堂をロシアの「クリミア資産・土地関係省」に使用可能とする決定を下し、その後同省が大聖堂の「内部修繕」を始めた時だという。

同大主教は、「状況は非常に決定的である。私がクリミアにいない時に、全てが起きた。裁判所の決定によれば、2017年に1階の110平方メートルの空間が押収されたのだという。その場所は封印され、鍵がかけられていた。しかし、同時に、その場所には教会の資産が保存されていたのだ。椅子、イコン、家具、じゅうたん、食器、机、テーブル関係品。今回、これらが全て略奪され、破壊された。私は、その一部が通りのゴミ捨て場に出されているのを見かけた。他の物がどこに持っていかれたのかはわからない」と発言した。

クリメント大主教は、今回の大聖堂の略奪は、自身が7月16日にアメリカを訪問したことに関係しているのだと考えていると発言した。大主教は、「彼らは、私が宗教の自由に関する会議に出席している時に略奪を行った。これは、ロシアが全世界に対して、彼らにとっての国際社会と宗教の自由が何を意味するかを見せ付けているのだ」との考えを示した。

シンフェローポリの聖ヴォロディーミル・聖オリハ大聖堂は、ウクライナ正教会(旧キーウ聖庁)のクリミア教区に属する人々が聖体礼儀を行っている場所として知られる。

ロシアのクリミア資産・土地関係省は、2019年2月、クリミア教区との間の契約が既に切れているとし、この大聖堂の建物を明け渡すように要求し始めた。

6月28日、ロシアがコントロールするクリミアの「仲裁裁判所」は、大聖堂の建物を同省に使用可能にするよう義務付ける判決を下していた。その際、クリメント大主教は、同判決を控訴すると述べていた。

6月中旬から、大聖堂内でウクライナ正教会クリミア教区側の同意なく、クリミア資産・土地関係省主導の工事が開始されていた。

写真:ウクライナの家


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