露最高裁、宇国民フリーブ氏への懲役判決を「合法」と判決
23日、露タス通信が報じた。
裁判官は、「判決を合法と認め、弁護側の主張は満たさない」と発言した。
なお、弁護側は、フリーブ氏への有罪判決が下された第一審の判決の根拠が不十分なものであるとして最高裁に上告していた。
弁護士は、「(フリーブ氏)拘束の調書には、時間も場所も事実と反するものが書かれている。彼は、殴られ、拷問され、証言の機会が与えられず、そのまま判決が出されたのだ。私は、判決は棄却対象となるものだと考えている」と述べていた。
フリーブ氏は、自身への有罪判決に同意しないと述べた。同氏は、「私は、理由なく有罪とされたのであり、現在起きていることに同意しない。私は、私に対する断罪が無根拠であることを証明するよう努力している。私は、断罪にも判決にも同意しない」と発言した。
一方で、ロシア検察側は、これまでの判決に変更を加えないよう要請した。検察は、「第一審の判決に同意する。私は、同判決は合法であり、よく調べられたものだと考えている」と発言した。
これまでの報道によれば、当時19歳のフリーブ氏は、まず2017年8月24日、ベラルーシで行方がわからなくなった。同氏は、ベラルーシには、ソーシャル・メディアで知り合った恋人に会うために入国していた。
その後、2017年9月、同氏がロシアのクラスノダール市の拘置所に拘束されており、同氏にはテロリズムの容疑がかけられていることが判明した。同氏の弁護士は、同氏はロシア連邦保安庁(FSB)により拘束されたと説明した。
フリーブ氏の弁護士は、欧州人権裁判所がロシアに対してウクライナ人医師の診療のためのアクセスを認めるように要求したことを伝えていた。フリーブ氏の両親によれば、フリーブ氏には障害があり、恒常的な投薬が必要であるとのこと。
2019年3月22日、ロシアの裁判所は、フリーブ氏に対して、「テロ活動幇助」の有罪判決を下し、懲役6年を言い渡していた。