マレーシア航空機MH17撃墜事件:オランダにて被害者追悼行事が開催

マレーシア航空機MH17撃墜事件:オランダにて被害者追悼行事が開催

ウクルインフォルム
17日、オランダのアムステルダム・スキポール空港近くにて、5年前のマレーシア航空機MH17撃墜被害者の追悼セレモニーが開催された。

スキポール空港は、5年前の7月17日にMH17がクアラルンプールへ向け出発した空港である。ウクルインフォルムのハーグ特派員が伝えた。

亡くなった人たち全員の名前が追悼碑に刻まれている他、周りには被害者数と同じ数の298の樹木とひまわりの花が植えられていた。

訪れた人々は、ひまわりの花等の花束を持ってきていた。ひまわりの花はこの悲劇の象徴となっている。

セレモニーには、撃墜事件被害者の親族たちが参加し、5年前に失った近しい人々の名前を読み上げた。各国大使館や国際機関の代表者も出席していた。

7月17日にて、アムステルダムからクアラルンプールへ向かっていたマレーシア航空機MH17がウクライナ東部上空で撃墜された事件から5年が経過した。

この悲劇により、同航空機の乗客と乗員、計298名が死亡した。

マレーシア航空機は、ウクライナ東部の戦闘が起こっていたドネツィク州フラボヴェ村上空にて撃墜された。乗っていたのは、オランダ国民192名(うち1名が米国との二重国籍所有者)、マレーシア国民44名(うち15名が乗員、2名が乳児)、オーストラリア国民27名、インドネシア国民12名(うち1名が乳児)、英国民10名(うち1名が南アフリカ共和国との二重国籍所有者)、ドイツ国民4名、ベルギー国民4名、フィリピン国民3名、カナダ国民1名、ニュージーランド国民1名であった。

2015年10月、オランダ安全保障会議が、MH17撃墜事件に関する最終技術報告書を発表し、航空機は「ブーク」にて発射された弾頭9N314Mにて撃墜されたとの結論を出した。同会議のティーベ・ヨウストラ議長は、オランダの報道機関へのインタビューにて、撃墜のミサイルは、親露武装集団が支配する地域から発射されたと述べていた。

その後、国際共同捜査チーム(JIT)が、「ブーク」の通過経路の大半を特定させた。JITは、「ブーク」がロシア領からウクライナ東部に運び込まれ、その後、ロシア領に戻されたとの捜査結果を発表した。この結論は、ベリングキャットの調査結果とほぼ一致している。

年6月19日、JITはさらに、マレーシア航空機MH17撃墜に関与した容疑者として、ロシア国民3名、ウクライナ国民1名を発表した。加えて、JITは、本件の裁判は2020年3月9日に開始されると発表した。


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