オランダでマレーシア航空機MH17撃墜から5年経過に合わせたシンポジウムが開催

オランダでマレーシア航空機MH17撃墜から5年経過に合わせたシンポジウムが開催

ウクルインフォルム
7月16日、オランダのニヴェゲイン(Nieuwegein)市にて、「MH17撃墜から5年」と題される国際シンポジウムが開催される。

11日、ハーグのウクルインフォルムの記者が伝えた。

同シンポジウムでは、2014年7月17日にウクライナ東部上空でのマレーシア航空機MH17の撃墜事件が、被害者親族、社会、政治にどのような影響をもたらしたか、事件後の悪影響と空の安全について話し合われる。開始は、現地時間午後1時。同シンポジウムを運営するのは、「航空災害」基金というMH17事件の被害者親族グループを代表する団体である。

招待されている出席者の中には、フレド・ヴェステルベク・オランダ検事総長、ウィルベルト・ポリセン・オランダ警察犯罪課長、国際調査集団「べリングキャット」の創設者であるエリオット・ヒギンス氏などの名前がある。

マレーシア航空機撃墜事件とは、2014年7月17日、アムステルダムからクアラルンプールへ向かっていたマレーシア航空機MH17がウクライナ東部ドンバス地方上空で武装集団により撃墜され、乗客・乗員合計298名全員が死亡した事件をいう。

2016年9月、国際共同捜査チーム(JIT)は、同事件の技術捜査の結果として、同航空機が、親露武装集団支配地域から地対空ミサイル・システム「ブーク」により発射された弾頭「9M38」により撃墜されたことを判明させていた。

同時に、民間調査グループ「ベリングキャット」は、MH17を撃墜した「ブーク」がロシア軍第53対空旅団発のものであることを判明させていた。ベリングキャットは、ソーシャル・メディアとオープンソース情報の独自の分析を通じて、MH17撃墜に関与した20名のロシア軍人を特定させた報告書を発表した。これら軍人の名前が写真付きで示されているこの報告書は、オランダの検察に渡されている。

2018年5月24日には、JITは、MH17を撃墜したロシアのミサイルの破片を公開しつつ、ミサイルがロシアのクルスクを拠点とするロシア軍第53対空ミサイル旅団に属するものであることが判明したと発表した。

本年6月19日、JITはさらに、マレーシア航空機MH17撃墜に関与した容疑者を公式に発表した。

JITが容疑者として発表したのは、レオニード・ハルチェンコ(ウクライナ国籍、「DPR」側で戦闘に参加)、セルゲイ・ドゥビンスキー(ロシア国籍、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)大佐、兵器の使用計画の容疑)、オレグ・プラートフ(ロシア国籍、予備大佐、地対空ミサイル・システム「ブーク」の移送に関与し、航空機の撃墜した地域の警備を担当)、イーゴル・ギルキン(ロシア国籍、ロシア連邦軍元将校、ロシア連邦保安庁(FSB)元大佐、ロシアの対ウクライナ侵略に積極的に参加)の4名。


Let’s get started read our news at facebook messenger > > > Click here for subscribe

トピック

ウクルインフォルム

インターネット上の全ての掲載物の引用・使用は検索システムに対してオープンである一方、ukrinform.jpへのハイパーリンクは第一段落より上部にすることを義務付けています。加えて、外国マスメディアの報道の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びキャリー元マスメディアのウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。オフライン・メディア、モバイル・アプリ、スマートTVでの引用・使用は、ウクルインフォルムからの書面上の許可を受け取った場合のみ認められます。「宣伝」と「PR」の印のついた記事、また、「発表」のページにある記事は、広告権にもとづいて発表されたものであり、その内容に関する責任は、宣伝主体が負っています。

© 2015-2024 Ukrinform. All rights reserved.

Website design Studio Laconica

詳細検索詳細検索を隠す
期間別:
-