被占領地でクリミア・タタール人に懲役判決 志願兵大隊への参加を「断罪」
3日、アントン・ナウムリューク記者がフェイスブック・アカウントにて伝えた。
ナウムリューク記者は、「クリミアのキーロフスキー地区裁判所のイーゴル・ガリン判事が、エデム・カディロフ氏に対して、ノマン・チェレビジハン記念志願兵大隊(現市民団体「アスケル」)への参加により、4年間の懲役と1年間の自由制限の刑を言い渡した」と伝えた。
また、同記者によれば、カディロフ氏は、罪を認めて、捜査側との合意文書に署名をしたとのこと。
ナウムリューク記者は、「クリミア政権」側の発表によれば、カディロフ氏は大陸側ウクライナ南部ヘルソン州にて、同大隊の指揮官の警護、検問地点の警備にあたっていたことがあるらしいと伝えた。
ナウムリューク記者は、ロシア連邦保安庁(FSB)の発表を引用して、「同人物(カディロフ氏)が2016年に、レヌール・イスリャモウ氏(編集注:ATR局代表)率いる『ノマン・チェレビジハン記念クリミア・タタール志願兵大隊』に参加していたことが発覚。同大隊は、ウクライナ・ヘルソン州の国境沿岸地域で活動している。同氏は、そこで、銃の使用を含めた特別な訓練を受けた。彼の課題には、同大隊指揮官のイスリャモウ氏の個人警備、同氏の定める課題遂行、ロシア・ウクライナ国境付近の建物・柵警備、越境する交通機関の確認が含まれていた」と書き込んでいる。
なお、レヌール・イスリャモウ氏は、本件を否定している。
エデム・カディロフ氏は、2019年1月23日にロシア治安機関に拘束されていた。
また、5月中旬にも、被占領下クリミアのレーニンシキー「地区裁判所」にて、24歳のフェウジ・サハンジャ氏が同様に「クリミア・タタール人志願兵大隊」へ参加していたとして、10年6か月の懲役刑が言い渡されている。