内閣、キーウ市内歴史地区「ポシトーヴァ」を国家遺産とする決定採択
ウクルインフォルム
閣僚会議は、キーウ(キエフ)市内のポシトーヴァ広場のある一帯を、国家遺産レベルに引き上げる決定を下した。
22日、閣僚会議ウェブサイトが発表した。
発表によれば、イェウヘン・ニシチューク文化相は、「キーウ市内のポシトーヴァ広場は、ウクライナ=ルーシ時代のユニークな場所である。同地で見つかった発掘物は10~11世紀のものであり、この場所は極めて興味深い、考古学的・歴史的価値の高い場所となっている。文化省は、遺跡が発見されたときから、同対象に国家遺産の地位を付与するイニシアティブを支持してきた。今後、人々に『ポシトーヴァ』と呼ばれる『中世キーウの市内沿岸地区』は、国家考古・歴史遺産となる。内閣の同僚たち、本件重要性の理解と支持につき、そしてキーウ市の関心を抱いてくれた人々に感謝する」と発言した。
なお、この地区では、2015年第1四半期の考古学調査の際、キーウ市歴史地区の現在のポシトーヴァ広場の下で発見されたもの。2014~17年の国家科学アカデミーの考古学調査によれば、発掘物は、11~13世紀のものであり、ドニプロ川沿岸から町の中心地まで続く、木製の板からなる道や、11、12世紀の建物の残骸等が見つかっている。
この発掘物に関する考古・歴史的価値に関しては、「中世のキーウの都市建設発展に関する情報を与えるもの。11~13世紀のキーウ・ルーシ(キエフ大公国)の中世都市にとって特徴的な木製建築物がよく保存されており、これにより、キーウ・ルーシの歴史的姿の分析・再生するにあたって、良質な情報源となるもの」と記録されている。