被占領下ドンバス地方、選挙当日に通過検問地点が閉鎖されるとのフェイクニュース拡散=国会人権問題全権
ウクルインフォルム
リュドミラ・デニーソヴァ最高会議(国会)人権問題全権は、東部ルハンシク州を訪問時し、市民との対話結果を報告した。
20日、デニーソヴァ全権が自身のフェイスブック・アカウントにて報告した。
デニーソヴァ全権は、ルハンシク州東部スタニツャ・ルハンシカ通過検問地点での市民との対話につき、「大きな行列を越え、コンタクト・ラインを越境する人々と話をした。彼らは、3月30、31日、通過検問地点の作業が止められるとの情報が被占領地域で拡散されていることを明らかにした。また、(通過検問地点に)大きな行列が出来ているのは、ルハンシク州に通過検問地点が1つしかないことが原因である。皆がこのことに関し私に対して怒りを伝えた。私は、ウクライナ側は同州でもう一つの通貨検問地点『ゾロテー』を開通させるようあらゆることを行っていると返答した。なお、ゾロテーが開通すれば車両も通れるようになる」と書き込んだ。
(編集注:政府管理地域と被占領地域の間の「コンタクト・ライン」を越境できる地点は、ドネツィク州に4つ、ルハンシク州に1つ。ルハンシク州の通過検問地点「スタニツャ・ルハンシカ」はその地形上、徒歩限定となっており、同州で市民がコンタクト・ライン越境する際の障害となっており、車両の通れる通過検問地点「ゾロテー」の開通が求められている。)
また、デニーソヴァ全権は、被占領地に暮らすウクライナ国民は、3月31日の選挙の際にどのように投票権を行使して良いか知らないことがわかったと伝えた。同全権は、「スタニツャ・ルハンシカ地区行政府の情報では、スタニツャ・ルハンシカには国内避難民が1万8000人登録されているが、実際に居住しているのはそのうち約1000人であり、この1000人のうち、200人しか大統領選挙で投票権を行使するための登録を行っていないとのことであった」と報告した。