クリミアで拘束されたウクライナ人活動家のバールフ氏、モスクワ北西のトヴェリ州に移送
ウクルインフォルム
被占領下クリミアで自宅屋根にウクライナ国旗を掲げていたことで拘束されたバールフ氏は、モスクワ北西に位置するトヴェリ州に移送された。
14日、クリミア人権保護グループが伝えた。
発表には、「ウクライナ人活動家のヴォロディーミル・バールフ氏は、ヴォロネジ、ヤロスラヴリと続いて、今度はトヴェリ州に移送された。バールフ氏の弁護士は、ロシア連邦クラスノダール地方連邦懲罰執行庁に確認したところ、バールフ氏が同庁の指示でトヴェル州に送られたとの回答が得られた」と書かれている。
また、クリミア人権保護グループは、バールフ氏は本年2月18日にクラスノダール第一拘置所へ、2月22日にクラスノダールからアルマヴィルへ、3月7日にヴォロネジへ、3月10日にヤロスラヴリへと、短い期間に複数の場所に移送されていることを説明した。
バールフ氏は、被占領下クリミアとロシアにおいて、計2年以上勾留されているウクライナ国民。キーウ(キエフ)でマイダンの出来事があった時、彼はクリミアのスリブリャンカ村の自分の家にウクライナの国旗を掲げていた。クリミアが占領された後もバールフ氏はその国旗を降ろさなかったが、そのことでロシアが彼を迫害し始めた。2015年4月3日、バールフ氏の自宅に違法な家宅捜索が入り、その際、彼の家からウクライナ国旗が外されることとなった。
ロシア連邦保安庁(FSB)は、2016年12月8日にバールフ氏を拘束した。FSB職員は、バールフ氏自宅から、90の弾丸といくらかの火薬を見つけたと述べていた。クリミアの「裁判所」は、バールフ氏を二つの刑事捜査の判決として最大5年の勾留と1万ルーブルの罰金を命じた。バールフ氏は、彼に対する刑事捜査は政治的動機によるものだと発言した。