国際女性デー 東部ハルキウ市でも「女性連帯の行進」開催 反対者も
ウクルインフォルム
3月8日は、国際女性デー。東部のハルキウ市では、女性の権利向上を求める「女性連帯の行進」が開催された。同時に、フェミニズムに反対する人々も集会を行い、警察がこれら二つのイベントを分断して治安を維持した。
8日、ウクルインフォルムの記者が伝えた。
女性の連帯行進の約200人の参加者は、主に大学生が中心となり、たいこを叩いたりしながら、「みんな平等!」、「黙れと言われたら、より大きな声で叫びな!」、「台所とファッションは、自由ではない!」、「花束に屈するな!明日にはガスコンロの前に立たされるよ!」といったスローガンを叫んだ。行進の周りは警察約300名が囲い、秩序を維持した。
フェミニズム反対の集会は、「伝統と秩序」、「権利と若者」、「フライコール(ドイツ義勇軍)」といった市民団体の活動家で、「フェミニズムは病気だ!」、「フェミニストは女性じゃない!」、「家族はあらゆるものの頂点だ!」、「民族は、母親と子供を必要としている!」等のスローガンを叫んだ。
今回の女性の行進を企画した市民団体「ハルキウ女性連帯『スフェーラ』」の代表、アンナ・シャリヒーナさんは、「私たちは、連隊と支持のために集まりました。みんなで、女性の場所は家庭の中や台所だけでなく、町の市民空間のにもあるのだということを述べるためです」と行進の趣旨を説明した。
一方で、行進反対集会に参加した「フライコール」のヘオルヒー・タラセンコ代表は、フェミニズム哲学は家族を基盤とするウクライナ民族の価値と相反するものだと主張した。
通行人は、参加者やプラカートの写真を撮りながらも、行進や集会には加わる人はいなかった。
警察は、憲法広場まで行進に同行した。騒動は生じなかった。