スプルン保健相代行の権限執行禁止の判決無効化を求めて、100人以上が裁判所前に集結
集会に参加したのは、スプルン保健相代行の支持者の他、一部同代行の反対者もいた。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
集会参加者は、「私は、ウリャーナ・スプルンを支持する」というスローガンを掲げて、同保健相代行への支持を表明した。支持集会には、市民団体参加者や政府関係者も含まれており、ネフョードウ経済発展・貿易第一次官も参加していた。
裁判所には、スプルン代行の権限執行禁止を要請したイーホル・モシーチューク最高会議急進党会派議員も訪れていた。
また、裁判審議時には、閣僚会議を代表して、パウロ・ペトレンコ司法相が発言した。
ペトレンコ司法相は、「私たちは、同判決を完全に無効化し、保健省と政府による医療改革実行の作業を再開できるようにすることを要求する。裁判官は、政府とスプルン氏代表者から、当該判決の問題性に関する必要な根拠・証拠を受け取っている。私たちは、保健省の作業を再開させる合法的な決定を期待している。ウリャーナ・スプルンは、保健省を率いる人物である」と強調した。
また、同審議時、スプルン氏本人は、キーウ市区行政裁判所の決定により、現在重要文書への署名ができず、とりわけ、地方への医薬品分配や、病人の国外治療への移送決定ができていないことを強調した。
そして、スプルン氏は、裁判官が保健省の仕事、政府の医療関連の仕事を停止させたとしつつ、裁判官に全ての文書に目を通し、公正な判決を下すよう呼びかけた。
なお、同裁判所では、11日中に本件に関する判決は下されなかった。
本件は、2月5日に判明した、キーウ市区行政裁判所がスプルン保健相代行の大臣代行権限の執行を禁止する判決を下したことに端を発する。これに対し、ウクライナ内閣は5日中に、同判決に関し、控訴するとして全閣僚声明を発出していた。