マス情報研究所:2018年のウクライナにおける表現の自由の侵害件数は235件

マス情報研究所:2018年のウクライナにおける表現の自由の侵害件数は235件

ウクルインフォルム
マス情報研究所(IMI)は、2018年に同研究所が、被占領地以外のウクライナ国内で確認された表現の自由の侵害件数を235件と発表した。これは、2017年の侵害件数281件より減少した。

IMIが、「表現の自由バロメーター」と題する年間調査の結果を報告した。

IMIの調査によれば、2018年上半期は、物理的攻撃をはじめ、表現の自由の侵害件数が2017年と比べて増加していたが、しかし、2018年下半期は、およそ8月以降、ジャーナリストの権利の侵害事例は、一定の減少が生じていた。

オクサーナ・ロマニュークIMI総裁は、「2018年上半期、私たちは、ジャーナリストに対する攻撃事案の著しい増加、物理的攻撃を確認していました。他方、下半期には、激しさが確認されませんでした。私たちは、これには複数の理由があると思っています。一つ目は、活動家のカテリーナ・ハンジュークさんへの残虐な攻撃が起き、これに対して国内社会、国際社会が極めてネガティブに反応したことです。これにより、おそらく、潜在的な攻撃者を冷静にさせたのではないかと思われます。また、ハンジュークさんの殺害が、ジャーナリストに対する冷却効果をもたらした可能性も排除されません。特に、地方において、ジャーナリストは、批判をより慎重に行うようになりました。これについては、別途調査を要します。また、2019年の選挙プロセスを前に、恒例の『嵐の前の静けさ』も観察されました」と指摘した。

IMIはまた、2018年の表現の自由上の主要な問題は、ジャーナリストに対する物理的攻撃であり、表現の自由の侵害の分類では、ジャーナリストに対する妨害、脅迫、攻撃の順に件数が多かったと指摘した(なお、2017年に最も多かったのは、妨害、情報アクセス、脅迫であった)。侵害件数235件中、173件がジャーナリストへの物理的攻撃と関係する事案であり、その中でも、「ジャーナリストの合法的専門活動の妨害」が96件と最も多かったと発表された。続いて、「ジャーナリストへの脅迫」が33件、「暴行」が31件であった。

侵害件数の4番目に多かったのは、「公的情報へのアクセス制限」で、19件(2017年は、41件)。5番目は、「サイバー攻撃」で15件であった。

また、地方別に見ると、ジャーナリストの権利に対する侵害行為で最も多かったのは、キーウ(キエフ)市・キーウ州で、97件。これに、ミコライウ州(16件)、ドニプロペトロウシク州とポルタヴァ州(各12件)、オデーサ州(11件)、リヴィウ州(10件)が続いた。IMIは、ミコライウ州とポルタヴァ州は、3年連続で侵害件数上位5位に入り続けていることを指摘した。

これらのジャーナリストの権利侵害を行った人物は、民間人、中央・地方政権代表、治安機関職員であったことが伝えられた。


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