スプルン保健相代行、性的暴力定義拡大法改正について説明

スプルン保健相代行、性的暴力定義拡大法改正について説明

ウクルインフォルム
法改正を受け、刑法典における「性的暴力」、「強姦/強制性交」の定義が拡大される。これは、家庭内暴力の予防等において非常に重要な改正となる。

12日、ウリャーナ・スプルン保健相代行が自身のフェイスブック・アカウントで説明した。

ウクライナでは、1月11日、刑法典への改正が発効し。これは、欧州評議会の「女性に対する暴力及びドメスティック・バイオレンス防止条約」の内容を実現するものとなる。

スプルン保健相代行は、「『性行為への同意』というシンプルな概念が、何でも思いつきで暴力とされ断罪されるのではと、多くの懸念を招いている。ソーシャル・メディア場では激しい議論が行われ、いくつかのマスメディアでは混乱したかのようなニュース名が付けられているが、これは、一見シンプルなことが社会において多くの疑問を呼び起こす例であろう。最悪の事態は、パートナー間で生じた誤解が、家庭内暴力をはじめとする、ひどい結果を招く可能性である。このようなことを防ぐためには、私たちは、性行為というテーマについて、オープンに話すべきであり、私たちの身体に関するあらゆる行為に関することについて、お互いを非常に明確に理解するべきなのである」と説明する。

続けて、同保健相代行は、これからは、他者の身体への進入行為に限定されず、犠牲者の自発的同意のない性的性格を帯びる全ての暴力的行為の実行が性的暴力とみなされると説明する。なお、これまでの法による解釈では、性的暴力とは、暴力あるいは脅迫を通じた、あるいは、抵抗不可能な状態にある相手に対する、強制的性行為を指していた。

同保健相代行は、「重要なことは、今後は、性行為への一義的かつ具体的な合意を得ていないことだけでなく、犠牲者の尊厳を害するあらゆる行為が、性的暴力として断罪対象となることである」と強調した。

保健相代行は、今回の法改正により、今後の「強姦/強制性交」の定義は、「性器あるいはその他のあらゆる物体を用いた、犠牲者による自発的同意のない、他者の身体への侵入に関係する性的性格を帯びる行為」となると説明した。

その上で、同保健相代行は、「性行為への同意の重要性に関しては、『女性の展望センター』が翻訳した、お茶を例にした動画が有名である。あなたは、お茶を飲みたがらない人に無理やりお茶を飲ませることはないであろう」と指摘した。

また、今回の法改正に関しては、司法省も、公式フェイスブック・アカウントについて解説のためのインフォグラフィックを公開している。

同インフォグラフィックには、今回の性的暴力・家庭内暴力に関する法改正が採択した後に広まった複数の誤解を解くための解説が掲載されている。発表によれば、最も多い誤解は、今後パートナー間との性行為には書面による同意を得ることが不可欠である、というものであったとのこと。


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