ウクライナ正教会首座主教のポストへの候補者は3人いた
ラジオ・スヴォボーダ通信にて、選出が行われた統一会議に出席していたアンドリー・ユラシュ文化省宗教・民族問題局局長が発言した。
同局長によれば、会議参加者約200人には、フィラレート・キーウ(キエフ)聖庁とマカーリー自治独立派総主教を除く、参加している全ての聖職者の名簿が渡されたとのこと。局長は、「会議参加者全員が、教会のトップにしたい候補者に印を付けることができるようになっていました。つまり、順位付投票です。そこから、票を最も多く集めた3位までの参加者の名前が2回目投票に提案されました」と説明した。
2回目投票にかけられたのは、キーウ聖庁のエピファニー府主教(セルヒー・ドゥメンコ)とモスクワ聖庁のシメオン府主教(ヴォロディーミル・ショスタツィキー)。3位は、6人以上の聖職者が同票を獲得していたため、自治独立派のヴォロディーミル(チェルパク)を除き、全員が2回目投票に進むことを断ったとのこと。
2回目投票の獲得票については、ユラシュ局長は、「記憶違いでなければ、エピファニー府主教が36票、シメオン府主教が28票を獲得しました。ここで非常に重要なのは、モスクワ聖庁のシメオン府主教が非常に大きな信頼を得たことです。これは、もしかしたら、モスクワ聖庁の他の聖職者も、今後新しい独立正教会に加わる可能性があることを意味するのかもしれません」と発言した。
そして、同局長は、投票は全くもって民主的で、自由に行われ、おかしな行為は全く見られなかったと説明した。
これまでの報道にあるように、15日、キーウ市内のソフィア大聖堂でウクライナ正教会統一会合が開催され、そこで、コンスタンティノープル総主教庁からの独立に関する交付文書トモスを受け取る、首座主教として、エピファニー府主教が選出された。