イェルマーク大統領府長官解任についてのウクライナ議会与野党議員のコメント
アラハミヤ氏は、テレグラム・チャンネルにて、「私たちは大統領チームとして、ゼレンシキー大統領の決定を支持している。今日、彼は私たちの未来、尊厳ある戦争の終結のために戦っている。私たちは、国外で強力な立場を持つために、国内で強くならなければいけない」と書き込んだ。
また同氏は、ゼレンシキー氏は、ウクライナ防衛以外の他の何かに気を取られることがあってはならないと明確に述べたと指摘した。同氏はそして、「それが政権、社会、1人1人のウクライナ国民にとっての第一の優先課題だ」と強調した。
同氏はさらに、「私たちにとって大切なことは、誰にもウクライナに対して一切疑問が生じないことだ。ゼレンシキー氏は、彼にとって国益が最優先であることを示した。国民のリーダーであり、国家の首脳である彼は、国外でも国内でもウクライナの弱体化を看過しないのだ」と書き込んだ。
また、最高会議の野党会派「欧州連帯党」のフリーズ議員は、ウクルインフォルムへのコメントにて、国際パートナーとウクライナ社会は、イェルマーク氏の解任が形式的なものとならないように注視していくと発言した。
フリーズ議員は、「社会は、ミンジチ・テープ公表(編集注:エネルギー部門大規模汚職事件の摘発時に公表された通信傍受記録のこと)後に政権の行動に対して一定の不信感を抱いており、そのテープには、ジェレズニャク議員の言葉では、『アリババ』というニックネームで、既に『元』大統領府長官となったイェルマーク氏が登場している。私たちの国際パートナーと社会は何よりも、その辞任が単なる形式的なものにならないように注視していくだろう。彼が権力者、法執行機関、その他の機関とのどのようなコミュニケーションからも本当に排除されたかどうかを皆が観察していくことになる」と発言した。
また同氏は、政権は「形式的な辞任ではなく、適切な決定に」移行せねばならないとし、現在いくつかの権力部門が陥っている危機には、真の措置が必要であることを認識すべきだと訴えた。
同氏はさらに、「そして、もし大統領が夜の演説で結束を呼びかけるなら、同氏は次のことを理解する必要がある。それは、直ちに、かつ迅速に与党を再編する必要があるということだ。なぜなら、現状のままでは与党は既に存在しないからだ。新しい内閣を樹立する必要があり、現行政府は辞任させるべきだ」と強調した。
その際同氏は、現政府の代表者が、大統領府長官のポストをはじめ、他のポストに任命されないことを保証する必要があると主張した。