ロシア占領領土の承認は行われない=ウクライナ大統領府
ベウズ氏がテレビ番組出演時に発言した。
ベウズ氏は、「ウクライナは、憲法を改正したり、占領を固定したり、承認したりすることは一切あり得ないと何度も表明してきた。なぜなら、それは、正に地雷であり、それが協定ないしその他いかなる文書に記述された場合には、その文書の正当性は直ちに損なわれるからだ。とりわけ、それは最も重要な主体であるウクライナの防衛者たちによって受け入れられることがないからだ。そのため、それは不可能だ」と発言した。
また同氏は、領土問題は最も困難であり続けており、それは今も議論の中にあると指摘した。その際同氏は、「私たちは、そのいかなる項目も、ウクライナにとって受け入れられるものとなるように、あらゆることを行っている」と発言した。
同氏はさらに、自分たちの課題は、ウクライナ側が一緒に作業している米国の代表者全員に対して、最終的に合意され、署名される文書が持続的な平和に繋がるものでなければならないということにつき、説得することにあると説明した。
その際同氏は、「なぜなら、もしそれが例えば、ウクライナ国民にとって断固として受け入れられない規定を含む場合、ウクライナ社会において持続的な平和やその文書の正当性について語ることは難しくなるからだ。ウクライナだけでなく、特に欧州でもそうだし、米国でも同じことが言えるだろう」と発言した。
加えて同氏は、「領土交換」「何らかの領土からの撤退」「領土問題での譲歩」といった用語の使用には非常に慎重になるよう呼びかけた。同氏はそして、「なぜなら、それは直ちに、ロシアが軍事的に制圧していない何かをウクライナが明け渡さなければならないという感覚を生み出すからだ。ウクライナ代表団には非常に明確な立場がいくつかあるが、その1つが、領土に関する最終的な決定は、大統領のみが首脳レベルで下していく、というものである。ウクライナ社会にとってその最も機微な問題において、そこで何かに合意する権限が与えられている物は他の誰もいない」と発言した。
同氏はまた、もう1つの立場は、現在のコンタクト・ライン(武力衝突ライン)があらゆる協議の基点であり続ける、というものだと述べた。