「プーチンが破壊したいのは主権国家ウクライナ」=ゼレンシキー宇大統領、米露首脳会談後のシナリオに言及

「プーチンが破壊したいのは主権国家ウクライナ」=ゼレンシキー宇大統領、米露首脳会談後のシナリオに言及

ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は12日、アラスカで開催が予定されているトランプ米大統領とロシアの首脳プーチン氏との会談後には、ウクライナに対する圧力が強まるかもしれないとし述べつつ、しかしウクライナにとって重要なことは戦争が繰り返されないように安全の保証を得ることだと発言した。

ゼレンシキー大統領が記者団とのやり取りの際に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。

ゼレンシキー氏は、「ロシア人の計画は非常にシンプルだと思う。私は、圧力を予期しているし、それを毎日受けている。それは私はあまり恐れていない。私たちが恐れているのは何か? プーチンは『ゼレンシキーにドンバスから自国軍を撤退させよう。そうしたら、例えば停戦だ』と言う可能性が大きい。私たちは、その詳細を聞くことになり、何かしら返答するだろう。そして、トランプは、例えばこう言うかもしれない。『ウクライナ人は、それをせざるを得ない』と。あるいは、トランプ氏は会談の際にプーチンに対して、『領土問題は私たち3人で解決しよう』と言うかもしれない。あるいは、『領土問題は私こと米大統領抜きであなた方が解決するのだ、あなた方2人でだ。今、私たちは停戦だ、そして私は制裁を科さない』と言うかもしれない。あるいは、『私たちは停戦をする、私は制裁を科す。そして、あなた方が2人が合意したらそれを解除する』と言うかもしれない」と述べた。

そして同氏は、ウクライナにとっていずれのシナリオにおいても重要な問題となるのは引き続き安全の保証だと指摘した。

その際同氏は、「確かに、私は、全てのことがどのように始まったかを考慮した上で、米国の立場を見てみたいと思う。私たちの領土が占領され、ウクライナ人が殺され、その後私に対して、『聞きな、あなたはさらに殺されたいか? 撤退すべきだ』と言うのだ。しかし、どんな安全の保証があるのだ? ドネツィク州から撤退? どこが譲歩なのだ? 私たちはNATOやEUに入るのか? 私は何も聞いていない。明日新しい戦争が始まらず、プーチンが少なくともドニプロ、ザポリッジャ、ハルキウをさらに占領することを試むことはないことを保証する提案が全くないのだ。彼は、異なる米国大統領の時にもう2度も戦争を始めているのであり、何が彼の3度目を抑止するのだ?」と強調した。

同氏はまた、ロシアは広大な領土を抱えており、その多くには人が住んでいないとし、つまりクレムリンにとって面積は主要なことではないのであり、プーチンが破壊したい主なものは、主権国家ウクライナなのだと指摘した。

同氏はそして、「ロシアにどれだけ領土があるのだ? 彼らにとって私たちのドネツィク州の3分の1が何だというのだ? 彼らにとって私たちの国家の領土全ては何なのだ? 彼には私たちの国家よりも何倍も広い、人が住んでいない領土がある。いくらかの人はいるだろうが、しかしそこには、発展した都市がないか、あるいは全く生活がないかだ。ロシア連邦は、世界で最大の領土を持っているのだ。つまり、これは、領土の問題なのか? 違う。プーチンは何をしているのか? 彼には私たちの国家の占領が、領土の観点から必要なのではない。彼にとっては、主権国家ウクライナが要らないのだ。その点にゲームの全てがある。その領土全てが、彼にとっては何の役割も果たしていないのだ」と発言した。


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