北欧・バルト8か国首脳、米露首脳会談を前にウクライナに関する共同声明発出
デンマーク政府広報室が声明を公開した。
声明には、「私たちは、ロシアによる違法な侵略戦争に直面するウクライナの主権、独立、領土一体性に対する揺るぎない支援に強く立っている。私たちは、トランプ大統領がこの戦争を終わらせ、ウクライナの安全と欧州の安定を確保する公正かつ永続的な平和の基礎を築くためのイニシアチブを歓迎する」と書かれている。
また諸国は、ウクライナに対する実質的な軍事・財政支援を維持しつつ、外交的にその取り組みに貢献する用意がある」と表明した。
さらに、「私たちは引き続きロシア連邦に対する制限措置を堅持し、科していく。平和は、断固たる外交、ウクライナへの揺るぎない支援、そしてロシア連邦にその違法な戦争を止めさせるための一貫した圧力の組み合わせによってのみ実現する」と説明されている。
NB8諸国はさらに、外交的解決策がウクライナと欧州の死活的な安全保障上の利益を守らなければならないという確信を共有していると伝えた。そして諸国は、これらの利益には、ウクライナがその主権と領土一体性を効果的に守ることを可能にする、強固で信頼できる安全保障が含まれると指摘した。
加えて諸国は、「私たちは、国際的な国境が力によって変更されてはならないという原則を再確認する。交渉は停戦という文脈でのみ行われ得る。ゼレンシキー大統領は、ウクライナがその主権を完全に尊重する形での和平交渉の準備ができていることを明確に述べている。ウクライナ国民は、自分たちの未来を決定する自由を持たなければならない。平和への道は、ウクライナの声抜きでは描けない。ウクライナに関する決定はウクライナ抜きではあり得ず、欧州に関する決定は欧州抜きではあり得ない」と強調した。
NB8諸国はまた、目的において団結しており、自分自身の安全を守るという決意を固め、ウクライナの側にあり続けると伝えた。
加えて諸国は、「私たちは今後も、米国、ウクライナ、およびその他のパートナーと緊密に協力し、国連憲章、ヘルシンキ最終議定書、国際法の原則に基づいた、公正で永続的な平和を追求していく」と表明した。
これに先立ち、欧州の一部の国の首脳たちが10日、ロシア・ウクライナ戦争の解決に向けて、現在のコンタクトラインが交渉の出発点であるべきで、交渉には欧州パートナーの支援を受けたウクライナが参加すべきで、交渉後にはウクライナが信頼できる安全保障を得なければならないとする共同声明を発出していた。