ゼレンシキー宇大統領が米露首脳会談に関与すべき=独首相
ウクルインフォルム
ドイツのメルツ首相は、米国のトランプ大統領とロシアの首脳プーチン氏のアラスカでの会談にはウクライナのゼレンシキー大統領が関与する必要があると主張した。
メルツ首相がARDテレビの番組出演時に発言した。
メルツ氏は、「私たちは、ウクライナ政府、そしてゼレンシキー大統領が関与することを期待し、そうなることを前提にしている。何であろうと、ロシアと米国の間で領土問題が議論され、ましてや欧州人とウクライナ人の頭越しに解決されることに、私たちは同意できない。(中略)欧州の未来にとって決定的な戦略的問題の話であれば、欧州人が傍観者でいることを望まないし、そうあるべきでもない」と述べ、米国政府も「同じように見ている」との推測を示した。
また同氏は、その首脳会議の結果がロシアによる対ウクライナ侵略戦争の停戦に関する決定となることを期待しているとも表明した。
そして同氏は、欧州の人々は常に外交的解決策を模索していることを喚起した。
同氏はさらに、アラスカでの会談に向けて、欧州のレベルで米国政府と集中的な準備が行われ、常時協議が続けられていると指摘した。同氏はまた、週末にトランプ氏と話をするつもりであることも発表した。
その他同氏は、プーチン氏は圧力下でのみ交渉に応じると指摘した。その際同氏は、軍事的圧力は存在するが、それだけでは明らかに不十分であるとし、米国はまだ強力な手段となりうる経済制裁を発動していないと述べた。同氏は、自身は何週間にもわたってトランプ氏に制裁措置を講じるよう説得していると伝えた。
同氏はその上で、「金曜日にアラスカで起こることは、(中略)ロシアへの圧力を強める方向か、あるいはロシアがこの戦争を続けることができないと思う方向かのいずれかで、結果を出さなければならない」と強調した。