メローニ伊首相「ロシアはウクライナに闇、飢え、恐怖をもたらそうとしたが、失敗した」
メローニ首相がローマで開催されている第4回ウクライナ復興会議(URC2025)の開会式で発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
メローニ氏は、「ロシアはウクライナへの攻撃を強化しており、彼らはウクライナ国民にとって極めて重要なインフラを攻撃している。これは戦争当初からの彼らの目標だ。彼らは闇、飢え、恐怖をもたらそうとしている。しかし、この計画は他の計画と同様に失敗した。なぜなら、私たち全員がウクライナ国民が強い民であることを目にしたからだ。国際社会がロシアに対峙して団結し、ウクライナに必要な緊急支援を提供したからだ」と述べた。
またメローニ氏は、ウクライナ復興会議に幅広い参加者がいることは「世界にとってこれが極めて重要である」ことを示していると指摘した。
同氏はさらに、「ここにいる私たち一人一人が、たった1つの目標を達成するために自分たちの役割を果たすためにいる。それは正義が達成されることだ。なぜなら、ウクライナの人々は3年以上も苦しんでいるからだ。そして今、私たち全員が、ウクライナを自由で独立した国として再建し、復興する必要があることを理解しなければならない。しかし、ウクライナだけが自分たち自身を守るべきではなく、平和が達成されるように、私たちが全ての努力を払わなければならないのだ」と強調した。
同氏は、イタリアが「ウクライナの歴史の新しい章を書き換える」手助けをすると明言した。さらに同氏は、イタリア企業とウクライナ企業の間ですでに存在するパートナーシップに言及し、「戦略的プロジェクトに関する具体的かつ実践的なイニシアティブ」について言及した。
同氏は、民間企業の復興参画についても言及し、「そして、この会議では、主要な分野で多くの協定や合意を締結する機会がある。私たちは、企業の活動を支援する新しい手段、新しい金融メカニズムの創設に注力することを決定した。また、欧州レベルで新しい基金を創設するためのイタリアの貢献も重要だ。私たちが今日、ビジネスや起業家に向けて発信したいメッセージは、『これは非常にシンプルだ。恐れるな。ウクライナの復興に参加することを恐れるな』である」と伝えた。
そして同氏は、「ウクライナの復興への投資は、その強靭さを示す国への成功した投資であるだけでなく、欧州全体の成長への投資であり、私たちの市民の安全への投資でもある」と強調した。