
ゼレンシキー大統領、欧州理事会議長国のデンマークに期待する内容を語る
ゼレンシキー大統領がデンマーク訪問時にフレデリクセン・デンマーク首相、コスタ欧州理事会議長、フォンデアライエン欧州委員会委員長との共同記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私たちはEUから、強力な第18次制裁パッケージと、重要な担当分野における良好な連携を期待している。私たちは防衛への資金拠出についても協議した。この防衛支援が予測可能となること、そしてデンマーク・モデルに従った武器生産への共同の努力が非常に重要だ」と述べた。
また同氏は、武器生産に関して、「この目的のためにロシアの資産が最大限に活用されること」を期待していると述べた。
同時に同氏は、「もちろん、私たちはウクライナがSAFEのような欧州のプログラムの完全なパートナーとなることを期待している。そして、凍結されたロシアの資産を最大限に活用して、その資金をウクライナの防衛産業に投資できるようにすべきだ」と訴えた。
その他同氏は、今後半年間のEUとの関係におけるもう一つの優先課題は、EU加盟交渉のクラスターの開始となると指摘した。
同氏はその際、「ウクライナは、これらの交渉における重要な、最初の基本的なクラスターの1つを開始するために、できる限りのことをした。そして今後、私たちは他のクラスターを開始する準備ができていく。本当にこれらのクラスターを開始する時が来ているのだ」と強調した。
同氏はまた、EUとNATOの間、および欧州と米国の間の関係の調整を呼びかけた。
なお、ゼレンシキー大統領は3日、デンマークのEU理事会議長国としての公式開会式が行われるオーフスを訪問していた。
写真:Danish Presidency of the Council of the EU 2025(flickr)