ルビオ米国務長官、まだ新たな対露制裁の発動に否定的 「ロシアと交渉できなくなる」
ウクルインフォルム
米国のルビオ国務長官は、米国はまだ和平合意交渉のための余地を有しておきたいと考えており、新たな対露制裁は今のところ発動しないと発言した。
ルビオ国務長官がハーグで開催されているNATO首脳会議の会場内におけるポリティコとのインタビュー時に発言した。
ポリティコは、ロシアが米国の停戦提案を繰り返し拒否していることを受け、ゼレンシキー宇大統領やその他欧州首脳は25日ハーグにてトランプ氏に対して新たな対露制裁を発動するよう説得できることを期待していると指摘した。
他方、ルビオ国務長官は、「もし私たちが、皆が私たちに求めていることをしていたら、つまり、新しい制裁で彼ら(ロシア)に介入して砕いてしまったら、私たちはおそらく停戦について彼らと話す能力を失うだろう。そうしたら、誰が彼らと話すのだ?」と発言した。
また同氏は、トランプ米大統領は、新しい経済措置のための「正しい時と場所を知るだろう」と述べ、米政権は議会との間で、適切な柔軟性をトランプ氏に提供するために作業していると伝えた。
同氏はそして、「もし彼(トランプ氏)がそれを行えば、それは、交渉が近々生じないことをほぼ認めることになる。私たちは、連携を続けていく。もし私たちに何かを変えたり、彼らを交渉の席に着かせたりする機会が生じたら、それを利用していくという意味でだ」と発言した。
その他同氏は、ロシアとの交渉が膠着していることにつき、ロシアは戦場で自らの領土的目標を達成できると考えているのだろうとしつつ、米国はその評価に同意していないと指摘した。
そして同氏は、「私たちの感じていることは、ロシアは交渉の席で要求したことを戦場で達成しようとしていくということであり、具体的には、一定の地域、行政境界線などだ。私たちは、その達成は、彼らが考えているより、はるかに難しいと思っている」と補足した。
写真:国務省