イランの核計画は止められねばならない=ウクライナ外務省、米国の攻撃に関する声明発出
ウクルインフォルム
ウクライナ外務省は22日、イランの核計画は、中東諸国やその他のいかなる国も脅かすことがないよう、終止符を打たれねばならないと表明した。
ウクライナ外務省が、同日未明の米国によるイランの核施設に対する攻撃に関して声明を発出した。
外務省は、「イランにおける核不拡散に向けた平和的努力は何年にもわたって続けられていたが、結果は出なかった。(今年の)春には、米国がイランに対し、建設的な措置が行わなければ、悪影響が生じると警告していた。イラン政権の攻撃的行動、国際的な平和と安全を損なう長期の破壊的政策、イスラエルおよび他の多くの国々に対する敵対的な態度が、現在の情勢展開を招いたのだと認識している」と表明した。
さらに外務省は、「イランは、ウクライナに対する侵略犯罪の共犯者である」と強調し、イラン政権がロシアに軍事援助を提供しており、ロシアがウクライナ人の殺害や重要インフラの破壊に使用している無人航空機や技術を供給していることを喚起した。また、外務省は、イランが代理勢力を通じて中東の安全保障状況を不安定化し続けていることも指摘した。
そして外務省は、「米国とイスラエルがイランの核施設に対して行った措置は、中東の安全保障状況を不安定化させることを目的とした政策を継続することは看過し得ないという明確なシグナルをイラン政権に送ったものだと確信している。人類史上最大の核軍縮に貢献したウクライナは、大量破壊兵器の脅威のレベルを他の誰よりも理解している。ウクライナは、イランの核計画の除去が中東と全世界をより安全にすると主張する道義的権利を有している」と訴えた。
外務省は加えて、イラン国民は、イスラエルおよび世界のその他全て国々と尊厳ある自由な生活を送るに値すると主張した。
また外務省は、イラン政権首脳陣に対し、ウクライナに対するロシアの侵略戦争への支援を停止するよう要請した。