欧州委員長、G7パートナーたちに対露制裁強化を呼びかけ
ウクルインフォルム
欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は15日、ロシア・ウクライナ戦争の停戦を確保するためにはロシアに対する圧力の強化が必要であるとし、G7諸国に対してそのためにEUが準備している次期制裁へと合流するよう呼びかけた。
フォンデアライエン氏の発言をロイター通信が報じた。
G7首脳はカナダのロッキー山脈で首脳会議を開いている。ロイターは、中東でイスラエルとイランの間で戦闘が発生している中でも欧州諸国は、ロシア・ウクライナ戦争についてトランプ米大統領の視界に留めておきたいと考えていると指摘している。
フォンデアライエン氏は、月曜日のG7首脳の協議が始まる前に、「私たちは、真の停戦を確保し、ロシアを交渉の席に着かせ、この戦争を終わらせるためにロシアへの圧力を強化せねばならず、制裁はその上で決定的な意味を持つ」と発言した。
さらに同氏は、先週欧州委員会が第18次対露制裁パッケージの提案を発表したことを喚起した上で、G7の全てのパートナーに対して、この努力に合流するよう呼びかけた。
同氏はまた、14日のトランプ氏との競技の際に、同志国は、エネルギー市場をはじめ、市場の安定性を守るべきだという点で一致したと伝えた。その際同氏は、「私たちも国際エネルギー市場への被害に非常に注視していく」と伝えた。
これに先立ち、10日、EUは第18次対露制裁パッケージ案を発表していた。その際、カラスEU外務・安全保障政策担当上級代表は、同案の発表はEUがロシアとの間で今後も「通常の関係(ビジネス・アズ・ユージュアル)」に戻るつもりはないという明確なシグナルを送るものだと発言している。