「ロシアは力の言葉しか理解しない、であれば力を示さざるを得ない」=メルツ独首相

「ロシアは力の言葉しか理解しない、であれば力を示さざるを得ない」=メルツ独首相

ウクルインフォルム
ドイツのメルツ首相は10日、ロシアは、ウクライナによる軍事施設への精密攻撃に対して、ウクライナの民間人に対するテロを継続しているとし、よってロシアに対する圧力の強化が必要だと発言した。

メルツ独首相がベルリンでのスホーフ蘭首相との共同記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

メルツ氏は、「私たちは皆、明確なシグナル、特にロシアに対して、力と抑止力のシグナルを送りたいと思っている。残念ながら、それがこの数週間、数か月において、モスクワが理解する唯一の言葉だ」と述べた。

さらに同氏は、これは米国へのシグナルでもなければならず、それは欧州が自由、平和、繁栄のための戦いにおいて、強力で信頼できるパートナーであることを示すシグナルだと指摘した。同氏はそして、最近のロシアの攻撃を考慮すると、欧州と米国の間の協力は著しく必要だと述べた。

同氏はまた、「最近のロシアによるキーウや他の町への激しい攻撃は、またしても民間人を対象にした攻撃であり、改めて最上級に深刻な戦争犯罪である。軍事目標ではなく、民間人へのテロだ。ロシアは多数の無人機と巡航ミサイルで容赦なく民間人を攻撃している。あれは、先週のウクライナによる軍事航空基地とインフラへの非常に正確な攻撃に対する、あらゆる意味で均衡の取れた対応ではなかった。ロシアは本当に『血の海』を作りたがっていたのだ。それが非常に限定的にしか成功しなかったという事実は、ひとえにウクライナの効果的な防衛によるものである」と強調した。

同氏はそして、ロシアはエスカレーションを進行させているのであり、同国が交渉を行っていないことは完全に明白だと述べた。同氏は、そのため独政府はウクライナを支援し、ロシアへの制裁圧力を強化し続け、それを通じて真の停戦交渉が開始できるようパートナーたちと協力していくと述べた。

その他同氏は、数日前からフォンデアライエン欧州委員会委員長と密接に連絡を取り合っており、銀行部門やエネルギー部門でのさらなる制裁を含む、対露制裁パッケージを迅速に導入するようフォンデアライエン氏に促したと述べた。同時に同氏は、これまでの制裁が何も達成しなかったという主張には同意せず、「制裁はロシア経済に大きな打撃を与えている。ロシアがこの戦争をどのくらい継続できるかという問題も、制裁の効果にかかっている。だからこそ、私たち、そして私個人は、米国もまた今すぐ制裁を導入することを非常に強く望んでいる」と述べた上で、トランプ米大統領が「今もまだそのことについて考えている」ことを指摘した。

加えて同氏は、先週の自身のワシントン訪問時に、トランプ米大統領と上院議員の双方に自らの立場を非常に明確に説明したと述べ、ロシアに対する影響力を強化し、プーチンにそのように圧力をかけることを、米国と一緒にできるようになることを望んでいると述べた。同時に同氏は、それには「かなり長い時間」がかかる可能性があることも認めた。

その上で同氏は、「私たちは努力を緩めてはならない。ウクライナへの軍事支援においても、これらの制裁の実施確保においてもだ。そして、制裁が強ければ強いほど、この凄惨な戦争を終わらせるチャンスは早く出現するだろう。私たちが進んでいる道、そして欧州連合(EU)内で、さらには米国との間で、合意した道を評価するなら、私はこの道は正しいと確信している。つまり、私たちはいつでも交渉に応じる準備ができているが、同時に、ロシア側がこれらの交渉を拒否した場合、私たちは軍事力と大規模な経済的圧力でロシアに応える準備をしていくのだ」と説明した。

同記者会見時、オランダのスホーフ首相は、オランダはウクライナが強い立場で交渉の席に着くことができるよう、絶え間なくウクライナを支援し続けていると述べた。

その際スホーフ氏は、「私たちは、ウクライナが強い立場で交渉の席に着かせられるよう、絶え間なくウクライナを支援し続けている。そして、この点でのメルツ独首相の指導的役割にも深く感謝したい。第二に、私たちは欧州として、自らの安全保障のためにもっと多くのことをしなければならない。軍事力強化の緊急性は欧州全土で感じられている」と発言した。

さらに同氏は、ロシアを交渉の席に着かせるためには圧力をかける必要があるとし、「ロシアが実際に交渉のテーブルに着き、交渉が行われるようにするには、この道を進み続けなければならない。いずれにせよ、まず停戦交渉、その後で和平交渉が行うことができるようになる。ウクライナは、ウクライナの安全保障のためだけでなく、欧州の安全保障のためにも戦っている」と指摘した。

同氏はまた、「決定的で、おそらく歴史的な合意」が締結されることを望んでいると表明した。同時に、同氏は、今年のNATO首脳会議の主催国であるオランダは、全ての同盟国が支持できる解決策を達成するために絶え間なく作業し続けると明言した。その際同氏は、なぜなら団結こそが「同盟の礎であり、今後もそうあり続けるからだ」と強調した。


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