EUはロシアとの間で「通常の関係」に戻るつもりはない=上級代表、第18回対露制裁案発表

EUはロシアとの間で「通常の関係」に戻るつもりはない=上級代表、第18回対露制裁案発表

ウクルインフォルム
欧州連合(EU)のカラス外務・安全保障政策担当上級代表は10日、同日提示された第18回対露制裁パッケージ案につき、それはEUがロシアとの間で今後も「通常の関係(ビジネス・アズ・ユージュアル)」に戻るつもりはないという明確なシグナルを送るものだと発言した。

カラスEU上級代表がブリュッセルにて第18回対露制裁パッケージ案の発表の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。

カラス氏は、「新たな制裁が導入されれば、ロシアの『影の船団』は輸入を行うことができなくなり、ロシアは新たな船舶を探すことを余儀なくされる。これは彼らにとってより多くの費用がかかり、利益を減少させることになる。また、私たちはロシア産原油の価格上限を60ドルから45ドルに引き下げることを提案している。それは市場価格を下回るものだ。このような価格上限の引き下げは、ロシアの歳入に打撃を与える。私たちは、『ノルド・ストリーム』に対する制裁を提案しており、これはロシアがこのルートを通じたいかなる利益も得る可能性を奪うものである。これらすべては、非常に明確なシグナルを送っている。それは、私たちは『通常の関係』に戻るつもりはないということである」と強調した。

同氏はまたは、EUが77隻のロシアの「影の船団」の船舶に制裁を拡大した結果、対象のタンカーの総数は400隻を超えたと伝えた。同氏は、同時に以前の第17回制裁パッケージにおけるEUの類似の制限措置が非常に効果的であることが判明したと述べ、これらの措置は、適用後わずか1週間で、黒海とバルト海を通じたロシアの原油輸出を30%削減することを可能にしたと伝えた。そして、その結果、今年5月だけで、ロシアの国民福祉基金は60億ドル減少し、420億ドルから360億ドルになったという。同氏は、このペースでいけば、同基金は来年には完全に枯渇する可能性があると指摘した。

さらに同氏は、欧州は、ロシアの銀行部門、および兵器生産に関与している、ないしその生産を支援している企業に対して新たな制限措置を講じると発表した。ロシアの企業だけでなく、中国やベラルーシを含む第三国の企業など、追加で22の組織がEUの制裁リストに追加されるという。同氏は、制裁リストの拡大後、EUの制限措置は800以上の企業に及ぶことになると説明した。

その上で同氏は、「私たちがこれらすべてを行っているのは、制裁が機能し、ロシアのさらなる戦争遂行能力を弱めているからである。ロシアは私たちに、この戦争を永遠に続ける能力があると信じさせたがっている。しかしながら、それは事実ではない。(中略)ロシアの歳入を削減させることを、私たちは彼らが『戦争のための金庫』を満たすのを阻止している。毎日、ロシアは平和への願望について嘘をつきながら、プーチンは世界を試している。私たちは、米国と一緒に、プーチンを真剣な交渉に追い込むことができるのだ。ロシアが戦争を続ける1日ごとに、彼らの代償が膨れ上がらねばならない」と強調した。


Let’s get started read our news at facebook messenger > > > Click here for subscribe

トピック

ウクルインフォルム

インターネット上の全ての掲載物の引用・使用に際しては、検索システムに対してオープンであり、ukrinform.jpの第一段落より上部へのハイパーリンクが義務付けてられています。また、外国報道機関の記事の翻訳を引用する場合は、ukrinform.jp及びその外国報道機関のウェブサイトにハイパーリンクを貼り付ける場合のみ可能です。「宣伝」のマークあるいは免責事項のある記事については、該当記事は1996年7月3日付第270/96-BPウクライナ法「宣伝」法第9条3項及び2023年3月31日付第2849ー9ウクライナ法「メディア」の該当部分に従った上で、合意/会計を根拠に掲載されています。

© 2015-2025 Ukrinform. All rights reserved.

Website design Studio Laconica

詳細検索詳細検索を隠す
期間別:
-