ロシアは児童の連れ去りを認めた=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は2日、同日のイスタンブルでの交渉の際にロシアはウクライナ児童連れ去り問題を「欧州の子供のいない老婆たち向けのショーだ」と形容し、多くの児童を連れ去っていることを認めたと指摘した。
ゼレンシキー大統領が記者会見時に発言した。
ゼレンシキー氏は、「私は、私たちの記者や私たちの人々が彼ら(ロシア)の人道的側面への態度を理解することを望んでいる。まず彼らが私たちに言ったことは、『欧州の子供のいない老婆たち向けのショーをするな』だった。それが、私たちが児童問題を提起していることへの態度だ。私たちは彼らに、『あなた方は2万人も連れ去った』と述べた。彼らは、『私たちは2万人は連れ去っていない、最大でも数百人の話だ』と言った」と伝えた。
その際同氏は、それは「数ではなく、彼らが児童を連れ去っているということに同意しているという事実自体の重要な確認である」と指摘した。
そして同氏は、ウクライナ代表団はイスタンブルでの交渉の際に、ロシア側に約400人の児童の名前の記載されたリストを渡したと述べた。
同氏はその上で、「彼らは私たちに、その件で最大10人の児童について何かしら取り組むことを提案した。見よ、これが彼らの人道問題への見方なのだ」と指摘した。
写真:大統領府