イスタンブル交渉のウクライナ側参加者、ロシアからの脅迫があったことに言及
ウクルインフォルム
ウクライナのキスリツャ外務第一次官は、自身も参加した16日にイスタンブルでのウクライナとロシアの代表団による交渉の際に、ロシア代表団のメジンスキー団長からウクライナ側を脅迫する発言があったことに言及した。
キスリツャ外務第一次官がXアカウントに書き込んだ。
キスリツャ氏は、「ロシア側がまるでギャングのように対話者を脅したと報じられている、ぞっとする場面があった。『もしかしたら、この席に座っている人の中の誰かは、さらに愛する人を失うかもしれない』とメジンスキーは述べた。ロシアは、永遠に戦い続ける用意があると」と書き込んだ。
これに先立ち、西側報道機関が、5月16日にイスタンブルでの交渉時に、ロシアの代表者がウクライナ代表団に対して、複数の最後通牒的要求を提示した上で、それはロシアが停戦を行う条件だと述べたと報じていた。その中には、ウクライナに対して領土や賠償要求の断念も含まれていたという。
報道によれば、ロシアのメジンスキー代表団団長は、ロシアはウクライナとの果てしない戦争の準備があるとし、スーミ州やハルキウ州の制圧もできると脅したという。またメジンスキー氏は、「私たちはスウェーデンと21年間戦った。あなた方はどれだけ戦う準備があるのか?」と述べたという(編集注:18世紀初頭のモスクワとスウェーデンの間の大北方戦争のこと。なお、同戦争の際、イヴァン・マゼーパ率いるウクライナ・コサックは、途中からスウェーデン側で参戦している)。