クリミア含め被占領地の地位は交渉の対象ではない=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は15日、憲法に国家の領土一体性が明記されており、クリミアを含め、一時的被占領地の地位に関する協議は全て不可能だと発言した。
アンカラ訪問中のゼレンシキー大統領がエルドアン・トルコ大統領との会談後記者会見の際に発言した。ウクルインフォルムの特派員が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「クリミアは私たちの国家の一部だ。そして、トルコも、幸いなことに、その立場を支持しており、立場を理解し、国連憲章を遵守し、クリミアがウクライナであること、ウクライナの半島であることを認めている。エルドアン大統領は、いつもその問題から私たちの話を始める。私たちがウクライナの領土一体性について話す時、彼は、『私はもう一度確認する。私たちは、ウクライナの領土一体性を支持している。私たちは一時的被占領地をロシア領としては認めない。クリミアはウクライナ領である』と繰り返している。彼は常にそのことについて話すし、私は彼にそのことにつき感謝している。それは私の立場だ。それは彼の立場だ。そして、そのような立場が世界の大半にある」と発言した。
また同氏は、領土問題は憲法に反するのであり、議論することはできないと強調した。加えて同氏は、「一時的被占領地で起きていること、私たちの領土一体性をどのように回復するか、そこではどのような人道的危機が生じているか。それらの問題を私たちは協議する準備がある。私たちはそれを望んでいるし、私たちにはそれが必要だ。多くの細部がある。しかし、どのような協議でも私は常に以下のことを強調している。『私たちは全ての一時的被占領地を法的にロシア領とは認めない。それらはウクライナの大地である』」と説明した。
写真:大統領府