ゼレンシキー宇大統領、プーチン氏の参加がなくてもトルコを訪問すると発言
ゼレンシキー大統領が記者会見時に、ウクルインフォルムの記者から、15日の交渉にプーチン氏が参加しない場合、外相級の交渉チームが編成されるのかとの質問に答える形で発言した。
ゼレンシキー氏は、「私は、いずれにせよ結果を検討する。第一の結果は、無条件の停戦だ。ここ数日、数か月の経験からして、ロシア側で停戦を実現できる人物はプーチン以外にいない。ロシア側からは直接交渉のシグナルがあった。米国も首脳レベルでの直接交渉に関する支持があった。私はこの提案を支持する」と発言した。
また同氏は、自身が交渉への参加のために編成される代表団と共にトルコを訪れると強調した。
その際同氏は、「ええ、私は1人では行かない。それは事実だ。しかし、問題はそこではない。問題は、私たちが提案されたことを検討しているということだ。どのような会談も結果がなければならない。私は、米国やロシアのメディアに出てきたことに反応したのだ。正直に言って、欧州もまた同様に反応した。私には、彼との会談の準備がある。私たちは、今のところ他の形式は準備も協議もしていない」と発言した。
同氏はまた、プーチン氏との首脳会談の後にこそ、他の詳細の交渉への道が開かれ得るのだと述べ、したがって交渉チームによる協議は、自身とプーチン氏の直接会談の後でのみ可能になると指摘した。
その際同氏は、「もし彼の行動があり、彼が『停戦の準備がある』と言えば、それが戦争終結のための他の全ての要素の交渉への道を開くことになる。そうすれば、交渉団同士が会うことができるようになる。なぜなら、その時は彼らは自分のリーダーないし首脳たちの政治的意思を得るからだ。そうすれば、何らかの結果が出ることがわかる。道が開くわけだ」と語った。
同氏はさらに、ウクライナは建設的な立場をとっており、戦争終結のためのあらゆる道を支持していると指摘した。
その際同氏は、「どんな対話でも、私たちは主要なことへと向かうべきだと考えている。双方は対話から満足を得るのではない。だからこそ、結果を得られるかもしれないのであり、それはどんな感情よりもはるかに重要だ。結果とは、戦争の終結だ。第一歩は停戦だ。皆が無条件停戦を支持している。であれば、それを実行しようではないか。私はトルコへ行く。エルドアン土大統領も来る。皆が、ロシアのリーダーとの会談への準備できている。そもそも、これは彼(プーチン)のイニシアティブだったものだ」と強調した。
これに先立ち、米国のトランプ大統領は12日、イスタンブルで開催されるかもしれないゼレンシキー宇大統領とロシア首脳プーチン氏との会談に、自身も合流する可能性を検討していると発言していた。
また10日、ウクライナ、フランス、ドイツ、英国、ポーランドの5か国の首脳は、5月12日からの最低30日間の完全かつ無条件の停戦開始の支持を表明していた。
これに対して、ロシアの首脳プーチン氏は11日、5月15日から2022年時の「協議が中断したところ」でウクライナとの直接交渉をトルコで再開することを提案していた。
その後、ゼレンシキー大統領は11日、ロシアによる停戦を期待しているとしつつ、5月15日に自身はトルコにてロシアのプーチン氏を待つと発言していた。