「平和、主権、未来」=マクロン仏大統領、ウクライナ訪問時の3つのメッセージに言及
マクロン大統領がXアカウントに書き込んだ。
マクロン氏は、「キーウに戻ってきて、まず最初に思いを寄せるのはウクライナ人のことだ。あなた方は、もう3年以上にわたり、心を動かされる勇気で抵抗している。自らの大地のため。自らの自由のため。欧州のために。そう、なぜなら、私たちの大陸の安全保障は、ここに懸かっているからだ。ロシアの侵略に直面する中、私たちの対応は共同のものでなければならない。今回の訪問は、ドイツ、ポーランド、英国と共に行う」と伝えた。
そしてマクロン氏は、今回のウクライナ訪問の目的を定める3つのメッセージに言及した。
その際同氏は、「第一に、平和だ」とし、公正で永続的な平和は、完全かつ無条件の停戦から始まると述べた。そして同氏は、「これは私たちがアメリカと共に提案しているものだ。ウクライナはこの提案を3月11日にはすでに受け入れていた。一方で、ロシアは条件を突きつけ、時間稼ぎをし、侵略戦争を続けている。もしモスクワが妨害を続けるなら、私たちは欧州人として、アメリカと緊密に連携しながら、圧力を強める。トランプ大統領によるこの措置への呼びかけを歓迎する。私たちの団結は力だ。これが今回の訪問の目的だ。私たちは皆、平和を望んでいる!」と訴えた。
マクロン氏は、第2のメッセージは「主権」だとし、「結ばれるべき和平合意は、ウクライナの安全を保証しなければならない。それをこそパリ、ロンドンで私たちが取り組んできたことで、今日のキーウの会合で取り組むことだ。私たちは共に前進する」と強調した。
そして同氏は、「最後に、未来だ」と述べ、「ウクライナは自国民のためだけでなく、私たちが信じる欧州の理想のために戦っている。自由で、強く、繁栄し、欧州のウクライナ。それが私たちの目的だ。歴史が私たちを見ている」と伝えた。
なお、10日、マクロン仏大統領、メルツ独首相、スターマー英首相、トゥスク英首相がウクライナ首都キーウに到着した。4首脳はすでに、ゼレンシキー宇大統領夫妻と共にキーウ中心部で戦死者の追悼を行っている。
写真:ヘンナジー・ミンチェンコ/ウクルインフォルム