バチカンでの会談後、トランプ氏は物事の見方を少し変え始めた=ゼレンシキー宇大統領
ウクルインフォルム
ウクライナのゼレンシキー大統領は3日、バチカンでの会談後、トランプ米大統領はロシアの対ウクライナ戦争関連政策への見方を変え始めたと発言した。
ゼレンシキー大統領が記者会見時に発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「最初彼ら(ロシア人)は、(米国に)『ウクライナは決して停戦には応じない。ウクライナ人は戦争を終わらせるつもりがなく、彼ら自身がこの戦争を始めたのだ』と伝えた。これがロシア側の主張だった。しかし、サウジアラビアでの会談以降、米国人はその言葉に疑念を持ち始めた。次に彼ら(ロシア人)が言ったのは『私たちと合意を結ぼう。ウクライナ人はあなた方(米国)とは何も署名しない』というものだった。私は、バチカンでの会談の後、トランプ大統領が状況をやや異なる視点で見るようになったと確信している。(編集注:今後の展開を)見てみようではないか。いずれにせよ、それは彼自身の見方であり、彼の選択である。私は、私たちは建設的かつ誠実に行動したと考えており、それこそが重要な点だと思っている」とゼレンシキー大統領は強調した。
また同氏は、ロシアに関しては、クレムリン発ではない提案は全て拒否されると指摘した。
そして同氏は、「強い制裁やその他のプーチンに対する圧力措置がなければ、彼らはいずれのこともそのように受け止める。ロシア人の経済については話すことができるとはいえ、今のところ、彼らには十分快適な条件がある。私は、(ロシアにて)全てのことがそれほどうまくいっていないことを、恐れている。あるいは反対に、喜んでいる」と発言した。