ヴァンス米副大統領、ロシアが和平合意に同意しない場合に米国による「軍事行動」の可能性を排除せず
ヴァンス副大統領がウォール・ストリートジャーナルへのインタビュー時に発言した。
ヴァンス氏は、米国がプーチン氏に対して行使し得る手段について、「経済的影響力の手段もあるし、当然、軍事的影響力の手段もある」と発言した。
また同氏は、ロシアが交渉を「誠実に」行わない場合に米国がウクライナへと軍を派遣する選択肢は「テーブルの上に」残っていると発言した。
そして同氏は、トランプ大統領は、和平交渉の展開次第で自らの考えを変える可能性があるとの見方も示した。
その際同氏は、「トランプ大統領はこういうかもしれない。『見よ、私たちはそれを望んでいない。私たちはそれを気に入らないかもしれない。しかし、ロシア人が交渉で良いパートナーにならないのであれば、私たちはそれをテーブルに戻す準備がある。あるいは、ウクライナ人にとって非常に重要なことがあり、それをテーブルから取り除くこともできる』」と発言した。
加えて同氏は、トランプ氏がウクライナとロシアの間の交渉に慎重な世界観で望むことはないと述べ、「彼はこう言うだろう。『全部テーブルの上にある。合意しよう』と」と発言した。
その他同氏は、「ウクライナの領土のどの部分がロシアの手元に残るとか、米国やその他西側同盟国がキーウに提案できるのはどんな安全の保証か」といったことを話すのは今はまだ時期尚早だとの見方を示し、そのような詳細は和平交渉の際に作業されるべきだと発言した。
その際同氏は、「多くの表現や構成があるが、私たちは、ウクライナが主権的独立を有すことを重視している」と発言した。
さらに同氏は、トランプ政権は、ロシアが戦場でよりも交渉の席でより多くのことを達成できるということで、プーチンを説得しようとすると発言した。
加えて同氏は、ウクライナとの合意成功の後のロシアとの関係刷新を提案し、ロシアの現在の西側市場からの孤立が同国を中国のジュニアパートナーにしてしまっているとし、「中国との連合において弟になることはプーチンの利益ではない」と指摘した。