「私たち抜きでのウクライナに関する二国間交渉はどのようなものも受け入れられない」=ゼレンシキー宇大統領
ゼレンシキー大統領がフメリニツィキー原発への視察の際に、トランプ米大統領との前日の電話会談にコメントする中で発言した。ウクルインフォルムの記者が伝えた。
ゼレンシキー氏は、「私はそれを非常に明確にパートナーたちに伝えている。ウクライナに関するどのような二国間交渉も…、他のテーマのことではない、他のことならそれは自由だが、ウクライナに関する二国間交渉で、私たち抜きのものは、どのようなものであれ、私たちが受け入れることはない」と発言した。
同氏はまた、まず「ウクライナ・米国」の会談が行われるべきで、そこでプーチンをどのように止めるかについての計画が策定されてから、ロシアと話すのが公正だと強調した。
また同氏は、前日の自身とトランプ米大統領の電話会談については、「確かに良好な約1時間のやりとりだった」と形容し、その際トランプ氏はゼレンシキー氏に対して、「プーチンは平和を求めており、戦争終結を欲している」ように思うと発言したと伝えた。これを受け、ゼレンシキー氏は、トランプ氏に対して、皆がプーチンに戦争をウクライナにとって公正に終わらせることを望んでいると述べつつも、それが簡単にできるとは自分は思わないと伝えたと発言した。
同時に同氏は、交渉プロセスに欧州の人々が加わることが重要だと強調した。その際同氏は、「私は、交渉のテーブルに欧州の人々も着くべきだと思っている。なぜなら、私たちは欧州の一部であり、必ず欧州連合(EU)に加盟するからだ」と発言した。
同氏はまた、欧州諸国からのウクライナへの甚大な支援について喚起し、「現在戦争の費用の80%はウクライナと欧州によるもので、20%が米国の貢献だ」と発言した。
そして同氏は、「今大切なことは、全てがプーチンの計画通りに進まないようにすることだ。彼は、交渉が二国間で行われること、自分と米国で行われることを望んでいる」と指摘した。