元米大使、ゼレンシキー・バイデン会談の重要議題を予想
ウクルインフォルム
ウィリアム・テイラー元駐ウクライナ米大使(2006〜2009、※2019〜2020は同臨時代理大使)は、ゼレンシキー・ウクライナ大統領はバイデン米大統領との会談に向けてよく準備をしていると指摘した。
テイラー氏がウクライナ国営ロシア語テレビ局「家」へのインタビュー時に発言した。
同氏は、「私は、会談は大きく成功すると思っている。両大統領には、互いに提案するものがある。何よりも、相互支持と協力だ」と指摘した。
同氏はまた、協議には2つの基本的議題があり得ると述べ、1つ目は、ゼレンシキー大統領がバイデン大統領に対して、ウクライナ東部情勢解決のためのウクライナ・ロシア協議に加わるよう提案し得ると指摘した。同氏は、「私は、それは、バイデン大統領とホワイトハウスをドンバスの平和確立問題解決に関与させる上での、ゼレンシキー大統領にとっての良いシグナルにとなると思っている。もし、ゼレンシキー大統領が、バイデン大統領に対して、ドンバスに関するロシア人とウクライナ人の協議に参加するための代表団派遣を提案すれば、それは両国関係の新しい要素となる可能性がある。それが米宇関係における新しい主題となる可能性があるのだ」と強調した。
続けてテイラー氏は、2つ目のあり得る主要議題とは、ウクライナ国内問題だとし、ゼレンシキー大統領が履行すべきこととすでに履行していることに関する話となるだろうと予想した。同氏は、「それは、経済改革、司法改革、オリガルヒ(大富豪)との闘いだ」と述べ、ゼレンシキー大統領はバイデン大統領に作業の進捗状況、一定の成果について示すことができるだろうと指摘した。
同氏は、「これが、二つの議題、つまり、対露戦争とウクライナの改革だ。これがゼレンシキー・バイデン両大統領の対話における議題だ」との見方を示した。
なお、ゼレンシキー大統領とバイデン米大統領のワシントンでの会談は、9月1日に行われる見込み。