クリミア先住民機関代表、露外相のクリミア・プラットフォーム関連発言にコメント

クリミア先住民機関代表、露外相のクリミア・プラットフォーム関連発言にコメント

ウクルインフォルム
クリミア・タタール民族代議機関「メジュリス」のレファト・チュバロフ代表は、ロシア連邦のセルゲイ・ラヴロフ外相が23日のクリミア・プラットフォーム首脳会談を「偽の政治」などと発言したことにつき、ロシア首脳陣の失意のあらわれだとコメントした。

26日、チュバロフ氏がウクルインフォルムにコメントした。

チュバロフ氏は、「ラヴロフ氏の発言について言えば、ロシア首脳陣は完全に失意の中にあるのだろう。なぜなら、世界には、アフガン情勢しかり、非常に様々な出来事があるにもかかわらず、クリミア・プラットフォームのおかげで、クリミア脱占領問題がまたしても優先議題に返り咲いたからだ」と発言した。

同氏は、それをロシアが気に食わないのは当然であるとし、ロシアの戦術は世界が徐々に現状に慣れていき、「1か国ずつ、少しずつ」クリミア併合の試みを事実上受け入れていくことを期待するものだが、その戦術がうまくいっていないからだと指摘した。

その上で同氏は、「実際には逆に世界は(併合)不承認ラインを非常に明確に維持しているし、今後は、ロシアを国際法の枠内に押し戻すための行動の模索と実行の段階に入る。ラヴロフらは、そうなることを感じているのであり、そうなった場合には自身が裁きを受ける側に加わることを感じているのだ」と強調した。

ロシアはクリミア・プラットフォームへの復讐としてどのような行動をし得ると思うか、との質問に対して、チュバロフ氏は、ロシアは今ウクライナに対して行っていること以上のことができるとは思わないと返答した。同氏は、「ロシアは、ウクライナと戦っている。彼らは戦争を開始し、ウクライナ国民を殺し、被占領下クリミアに暮らすウクライナ国民を投獄し、クリミアの先住民を体系的に迫害し、先住民をクリミアから追い出している。(クリミア・プラットフォーム)首脳会談の別の参加者たちに対しては、ロシアはどこかで攻撃できる瞬間を見つけるであろう」と予想した。

同氏はまた、ロシアは、ソ連時代から復讐政策をよく採ってきたとしつつ、同時にロシアは欧州諸国や米国のような強力な国に対しては復讐ができず、自国に依存する国に対して復讐するのだとも指摘した。

同氏によれば、復讐は「何らかの経済などでの攻撃となるだろう」としつつ、「ただし、破滅的な規模となることはないだろう。なぜなら、ロシアは、完全な孤立状態になると存在できなくなるからだ。ロシアは、特に先端技術分野において、かなり出遅れており、文明世界に依存しているからだ」と発言した。

また同氏は、自身のクリミア・プラットフォーム首脳会談への評価として、46の外国・国際機関代表団が参加したことに満足していると述べた。そして同氏は、「クリミア・プラットフォームは立ち上げられた。今後重要なのは、プラットフォームをクリミア脱占領を早めるような作業で満たしていくことだ。私たちは、クリミア・プラットフォームのおかげで、国際社会は、これまでの7年間の『深い懸念』の状態から、最大限動員された実際的行動の段階へと移行できると思っている」と期待を表明した。

これに先立ち、ロシア連邦のラヴロフ外相が、8月23日にキーウ(キエフ)にて開催されたクリミア・プラットフォーム首脳会談につき、「偽の政治」の集まった行事だと呼び、集まった国々・国際機関については「イデオロギー化した連帯」などと呼んでいた。さらに同外相は、クリミア・プラットフォーム首脳会談参加国の主張については、クリミアに関する「西側の誤った連帯だ」などとも表現していた。


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